子どもを育てながら働くのは大変なことですよね。特に子どもの急な体調不良のときは周囲に迷惑をかけてしまうこともあり、心苦しい思いをしたことがある働くママも多いのでは? 今回はそんな頑張るママの背中を押してくれるエピソードを友人に聞きました。
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子育てしながら必死で働く毎日

友人のA子は小さい子どもを育てながら正社員として働いています。
家庭を持って子どももいると、なかなか独身時代のようにバリバリ働くわけにもいかず、毎日の業務をこなすのに精一杯の日々。
どんどん出世していく同僚を見ては、ひそかに悔しい思いに駆られていました。

協力的な母からもさすがに苦言が……

A子はもともと負けず嫌いの性格のため、子どもが熱を出しても上司や同僚には言わずに、何食わぬ顔をして出勤していました。
そのあいだ、体調不良の子どもは実母に頼み込んで面倒を見てもらっていました。

しかし、A子に協力的で何かとサポートしてくれている実母も、あまりに子どもの体調不良が続いたからか、ついにLINEで「子どもがかわいそうでしょ、ちょっとは仕事休めないの?」と苦言を呈してきました。

最悪な誤爆をしてしまい絶体絶命のピンチに

味方だと思っていた実母にも責められ、落ち込むA子。
それでも、つい「でも上司も怖いし、子どものことで休んだら絶対イヤミ言われるもん! 休みたいなんて言えないよ!」ときつい語調で返信してしまいました。

「ちょっと言い過ぎたかなぁ……」しばらくたってA子が実母へのLINEを見直すと、なんとA子はそのLINEを実母ではなく上司本人に誤爆してしまっていたことが発覚!
もちろん、とっくに既読済み……。フォローの言葉すら浮かばず、A子は絶望しました。

怒られると思ったけれど?

翌日、A子はその上司から呼び出されます。「絶対怒られる……!」と覚悟していましたが、上司の反応は予想に反したものでした。

上司は怒ることなく、「子どものことで休むのは悪いことじゃない。みんなでしっかりフォローしていくから、次からちゃんと正直に本当のことを言うように」と言ってくれたのです。

「どうせ分かってもらえない」「仕事できないやつだと思われたくない」と独りよがりに考えていたA子は、その時やっと、上司や同僚が敵ではなく一緒に働く味方ということに気付いたのでした。

まとめ

それ以来、A子は子どもが体調を崩すと、きちんと説明して休暇を取るようになりました。自分でも意外でしたが、そうやって助けてもらうことで劣等感も薄れ、「今はこういう時期なんだから仕方ない! 子どもが大きくなったら出世できるようにがんばろう」と思えるようになったそうです。

ftnコラムニスト:藍沢ゆきの