大勢の人の前に立つのは誰だってプレッシャーだし緊張してしまいますよね。小さい子どもならなおさらです。今回は娘の初めてのバレエの発表会で、思わぬ人物に助けられたエピソードを友人に聞きました。
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憧れの舞台に立てることに!

A子の娘は4歳になったばかりですが、数ヶ月前からバレエ教室に通っています。
まだまだレッスンを受けはじめて日は浅いものの、バレエ教室の先生から「次の発表会にちょっとだけ出てみる?」と提案してもらえて、念願の初舞台に臨むことに!
本人も大喜びで当日に向けて一生懸命練習を重ねていたそうです。

でも、緊張しすぎて……

しかし当日、会場の雰囲気に圧倒されてしまった娘は極度に緊張!
なんとか楽屋で衣装を着せてメイクを終えたものの、そのままロビーまで逃げていってしまい、座り込んでしまいました……。

小さな娘のそんな姿に、A子の胸も痛みます。
何度も「もうやめておく?」という言葉が出そうになりましたが、何より娘本人が楽しみにしていた発表会なので、なんとか楽しませてあげたい……と思いつつもどうすることもできず途方にくれていました。

助けてくれたのは?

時間も迫ってきて「もう本当に無理かも……」とA子が思ったその時、A子と娘のところへスーツを優雅に着こなした上品な老紳士が近付いてきました。
そして娘に「お姫様、素敵なドレスですね! 今日はダンスパーティーですか?」と声をかけてきたのです。

娘は驚きつつも首を振り「んーん、バレエの発表会なの……」と小声で返答しました。すると老紳士は「そうでしたか! では楽屋までエスコートさせてください。さぁ、お手をどうぞ」と笑顔で手を差し出してくれました。

思い出に残る発表会に

娘は老紳士の穏やかな笑顔と話し方に気持ちが落ち着いたのか、おずおずと手を出し、まるで小さなお姫様のようにエスコートされながら舞台袖まで自分で歩いて行けたそうです。

老紳士は娘が舞台に出る時まで見守ってくれ、無事に娘は初めての発表会に笑顔で出ることができたのでした。

娘が出番を終えたあと、A子が改めて老紳士にお礼を言おうと思って向き直ると、なんと老紳士の胸には「総支配人」と印字された名札が。彼は、そのホールの総支配人だったのです!

てっきり誰かの保護者かと思っていたA子はびっくり。重ね重ねお礼を伝えたそうです。

まとめ

小さな女の子にとって、「お姫様」は魔法の呪文ですよね♡ 素敵な総支配人がいるホールで踊れた初めての発表会は、きっと一生の思い出になることでしょう。

ftnコラムニスト:藍沢ゆきの