近年よく「イクメン」という言葉が使われますよね。とはいえ、自分で自分のことをイクメンと自称する人はちょっと危険かもしれません。今回は自称イクメンの夫を持つ友人のお話です。

「俺は子どもをお風呂に入れてる!」実際は……

育児の中で子どものお風呂を担当する男性もいますよね。子どもと一緒にお風呂に入ってくれれば、そのあいだだけでも1人の時間を過ごせるので妻としても助かります。

しかし、友人の夫は、本当に「お風呂に入れる」だけ!
友人が服を脱がせて子どもを浴室に送り込み、夫が洗って、あとはすべて友人に丸投げ……。

育児をしたことがある人なら分かると思いますが、子どもの入浴って単に洗って終わりではないんですよね。お風呂に誘導し、洗い、タオルで拭き、必要であれば保湿をしたり、塗り薬を塗ったり、ドライヤーしたり……。
場合によっては子どもがイヤイヤ期でなかなか服を着てくれないということもあるでしょう。その対応すべてを含めた重労働が「子どもとお風呂」なのです!

「俺は子どもに離乳食も食べさせてる!」実際は……

離乳食中の介助って手がかかる上に根気も必要ですよね。
友人の夫はたしかに家にいるときは離乳食を食べさせてくれますが、これまた「食べさせる」だけ!

栄養を考え手間をかけて離乳食を作っているのも、食べ終わったあとの片付けや洗い物も、子どもの手口を拭くのも、全部友人なのです。
文字通りすべてお膳立てされた離乳食で「俺が食べさせてる!」と豪語されてはムッとしてしまいますよね。

「俺は子どもを散歩に連れて行ってる!」実際は……

休みの日は時々子どもを連れて散歩にいってくれる友人の夫。近所のママたちにも「いい旦那さんだね」と褒められて上機嫌です。

しかしその行き先は「自分の実家」!
散歩は実家に着くまでの行程だけで、実家に着くと子どもの世話は自分の両親に丸投げ……。両親に孫を見せてあげているのは素晴らしいことかもしれませんが、毎日子育てに奮闘している友人からすると「実家に行って自分も甘やかしてもらってるだけじゃん!」と腹立だしく思ってしまうこともあるんだとか。

まとめ

とはいえ、赤ちゃんのお世話は本当に大変なことです。友人の夫も、まだまだ改善すべき点は多々ありますが、やる気がある点は評価したいですね。
まずは「子育てを “手伝う” 」という感覚を捨て、「自分も子育ての “当事者” 」であることをしっかりと心に刻んで頑張ってくれることを願います。

ftnコラムニスト:藍沢ゆきの