ネットワークビジネスをするのは個人の自由ですが、他の人にまで商品を勧めてきたりするのは正直ちょっと迷惑ですよね。子どもを巻き込まれてはなおさらです。今回は幼稚園のママ同士でネットワークビジネスを巡る駆け引きが行われたエピソードを友人に聞きました。
ftnews.jp

「立候補します!」ありがたいと思っていたけれど……

友人のA子は去年子どもが幼稚園に入園しました。
入園式の翌日にさっそく開催された保護者全員参加のクラス会では、例年保護者の中から役員を決めることになっています。
「誰も立候補する人がいなかったらどうしよう……」そんな心配を抱えつつ参加したA子でしたが、予想に反して1人のママが「役員に立候補します!」と発言!
特に反対意見もなかったため、そのママが1年間クラスや保護者で行うイベントの仕切り役となりました。

しかし、1つ問題が。役員が決まったあとに判明したのですが、実はそのママは熱心なネットワークビジネス信者だったのです!

さっそく色々持ち込もうとしてきたー!

案の定、役員になった途端に「オーガニックコットンのTシャツをお揃いで子どもたちに着せませんか?!」「クラス会で出すお菓子は私が代表して無添加の身体にいい物を用意しますね!」と積極的にネットワークビジネスの商品を持ち込もうとしてきました。

物自体はいいのですが、何せ値段が高い……!
普段自分たちが子どもに着せている洋服や食べさせているお菓子の何倍もする値段のものを買わされそうになり、A子を含めほかのママたちは内心全員「やばい……」と感じていたそうです。

英雄ママ現る

そんな時、1人の英雄ママが登場します。
そのママは果敢にもネットワークビジネスママに「それなら同じようなものがインターネットでもっと安く売ってるよ!」「あそこのディスカウントストアで売ってるお菓子おいしいよ!」と安くて大衆的なほうへと誘導してくれたのです。

最初は「身体によくないんじゃ……」「オーガニックじゃないと……」と渋っていたネットワークビジネスママでしたが、実際に購入してみると意外と商品がしっかりしていることや美味しいことに気付き、徐々に態度を改めていったんだとか。

1年間クラス役員をやり遂げた結果

結局、1年間徹底的にインターネットショップや激安ショップの情報を叩き込まれたネットワークビジネスママは、安く良いものを見つけて購入する楽しさに目覚め、ついにはネットワークビジネスからも足を洗ったそうです。

クラスの結束もある意味固まり、学年が上がった今でも保護者同士で仲良くお付き合いしています。

ftnコラムニスト:藍沢ゆきの