結婚式用のアクセサリーがない
Aさんは幼稚園児になる子供を育てる主婦です。そんなAさんにはBさんという、幼稚園で出会ったママ友がいました。
ある日、AさんはBさんから「もうすぐ親友の結婚式があるの。スピーチを頼まれちゃって」という話を聞きます。
「そうなんだ。すごいね!」とAさんが言うと、Bさんは少し困った様子で話を続けました。
「でも、結婚式につけていくアクセサリーがないの」
そんなBさんを不憫に思ったAさん。「アクセサリーなんて誰も気にしてないよ」とBさんに慰めの言葉を掛けたのですが……。
大きなダイヤで目立ちたいの
「そういえば、入園式で大きなダイヤがついた指輪してたよね?」
Bさんが目をキラキラさせて、Aさんに尋ねます。驚いたAさんは「あれ、婚約指輪だけど……」と言葉を濁しました。
するとBさんはAさんに頭を下げて、信じられないお願いをしてきたのです。
「お願い! Aさんの婚約指輪を貸して! ダイヤの指輪をつけていきたいの」
これを聞いたAさんは、開いた口が塞がりませんでした。
ママ友の妬み節にモヤモヤ
「スピーチするのに、地味だって思われたくないでしょ? 大切な親友に恥をかかせたくないし……」
とBさんはあれこれ理由を話し始めました。
これに対し「ごめん。それはさすがに無理だよ」と話を遮るように断ったAさん。意気消沈したBさんは、最後にこんな妬みを口にしたのでした。
「Aさんはいいよね。うちは婚約指輪買ってもらえなかったから」
まとめ
最近よく耳にする「寸借ママ」というワード。まさか「婚約指輪を貸してほしい」と言う人がいるなんて、想像もつきませんでした。
また、人に物を貸すということは、「返ってこない可能性がある」ということを忘れてはいけません。
相手の事情がどうであれ、大切なものを「貸して」と言われた時は、Aさんのようにハッキリと断る勇気が重要だと思います。
ftnコラムニスト:はぴまる