入園した幼稚園で、娘が出会ったのは?
友人のA子の1人娘が、幼稚園に入園しました。
入園式の日、ドキドキしながら幼稚園へと向かうと、正門の前に大柄な男性が立っているのが見えて思わずギョッとしてしまったA子。
その男性の身長は180cm以上あり、顔つきもいかつく、さらには立派なヒゲまで……。ただでさえ怖がりの娘は男性を見た瞬間に号泣!
他にも泣いている子が何人もいました。
しかし、実はその男性は幼稚園の園長先生だったのです……!
本当は優しいのに、なんだか申し訳ない……
登園して数日で、A子は園長先生がとても心優しい人だということが分かりました。
花壇の整備や力仕事、時にはトイレの掃除まで率先して引き受ける園長先生は、口数は少ないものの常に園児たちの安全を見守っていて、なるべく怖がらせないように遠巻きにあたたかい目を向けていてくれたのです。
しかし、見た目の怖さからどうしても園長先生を受け入れられないA子の娘……。いつも挨拶されるたびに泣き叫び、A子は申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
突然、娘に変化が!
1ヵ月ほどそんな状態が続いたある日、突然娘に変化が訪れます。
きっかけは、図書館で借りてきた絵本でした。絵本には主人公を助ける存在としてドワーフが描かれていたのですが、そのドワーフの顔が園長先生にそっくりだったのです!
娘は目を輝かせ、「園長先生はドワーフだったんだ!!」と大喜び。
幼い子どもの発想にキュン♡
翌日、なんと娘は自分から園長先生にあいさつをしに行き、「昨日ね、絵本に園長先生が出てきたよ! すごいね先生!」と笑顔で報告したそうです。
なんのことか分からない園長先生に、A子が事の経緯を説明すると、園長先生は満面の笑みで喜んでくれたのでした。
それ以来、A子の娘は園長先生のことを「ドワーフ先生」と呼んでなついているそうです。幼い子どもなりの可愛い発想に、思わずキュンとしてしまいますね!
ftnコラムニスト:藍沢ゆきの