ママのスマホで、同級生とグループラインを始める
ママ友のかな子(仮名)には、6年生の娘ゆうな(仮名)がいます。
ゆうなは4年生のころから、しきりにスマホをおねだりしていました。
しかしかな子は、職場の先輩ママから「スマホ待たせたら、一日中スマホばっかりで全然勉強しなくなった」「ラインいじめにあった」など不安な要素をたくさん聞いていたので、娘にスマホを持たせるのをためらっていました。
最近、ゆうなから「スマホないせいで、友達と話が合わなくて気まずい……ママお願い!」と必死にお願いされ……。
「ママのスマホで夜の10時までならラインOK」とルールをつくり、ゆうなに自分のスマホでラインをさせるようにしました。
「会いたい!」娘の同級生に、夫へのラブコールを誤爆!
かな子夫婦は、金曜日の夜は夫婦水入らずで映画を楽しむのが習慣でした。
待ちに待った花金の夜、なんと夫から「残業で遅くなる」と連絡が……。
ゆうなが寝た後、かな子はお酒片手に映画を観はじめたものの、人恋しさを感じ夫に「パパまだ会社? ゆうな寝たよ! 一人晩酌は寂しい! ゆうくんに会いたい。早く帰ってきて」とラブコールを送信。
そして、そのままリビングで寝落ちしてしまいました。
娘のお友達からのラインにほっこり
翌朝、かな子がラインを開くと、娘のグループラインの最後のメッセージ送り先が「ゆうなのママさんおやすみなさい」だったので、不思議に思い開いてみると……。
なんと、夫に送るメッセージを間違えて娘のグループラインに誤爆していたのです!
スクロールすると、娘の友人たちから「ゆうなのパパとママめっちゃ仲良し!」「ゆうなのパパさんお仕事お疲れ様です」「ゆうな寝ちゃったんだね。私たちも寝ます! ゆうなのママさんおやすみなさい」と優しいメッセージがたくさん届いていました。
あまりに可愛いメッセージに、思わず笑顔になるかな子。
誤爆した恥ずかしさも一瞬で吹き飛んだそうです。
親子関係にも良い変化が生まれる
正直かな子は、親の目の届く範囲とはいえ、娘が友達とラインすることを快く思っていませんでした。
しかし今回の誤爆がきっかけで、娘の友人たちは、心根が優しく、信頼できる子だと知り「この子達だったら大丈夫ね」と安心。
娘のスマホ購入に前向きになったそうです。
子どもにスマホを持たせるとなると、ついつい心配ばかりしてしまいがちですよね。
親にとっても、スマホの向こう側にいる友達が信頼できる人間であることは、安心材料になりますね。
ftnコラムニスト:広田あや子