食品添加物を控えて、肌荒れが治ったママ
A子さんは長年、皮膚が弱いことに悩んでいました。
ある時から食品添加物の摂取を控えることで、ひどい肌荒れから解放されました。
そのため、母親になっても、無添加主義の子育てをしてきました。
しかし息子・A太くんが小学生に入学すると、ある問題にぶつかります。
「給食は添加物だらけでダメ!」息子にお弁当を持たせる
それは、A太くんに給食を食べさせるかどうか。
A子さんは普段、自分が納得した食品しか子どもに与えていませんでした。
そこで息子に「給食は添加物が入っているから食べたらダメ」と言い聞かせ、手作り弁当を持たせることにしたのです。
はじめは、給食の時間になると「ママのお弁当いいな〜」と羨ましがられていました。
しかし、A太くんは次第にお弁当を食べなくなり、給食の時間には俯いて過ごすことが多くなりました。
息子の苦しみに気づいたクラスメイト
参観の日、A子さんは息子のクラスメイトから「なんでA太は給食食べちゃダメなの?」「給食美味しいよ〜」と質問攻めにあいます。
口が裂けても「添加物が多いから」なんて言えませんよね。
A子さんは「A太は好き嫌いが多くてね〜」と誤魔化しました。
すると、ある女の子が、A子さんを真っ直ぐに見つめて「A太、給食のときずっと下向いて苦しそうだよ。本当は、給食食べたいんじゃないの?」と言ったのです。
息子の本音を知り、手作り弁当をやめたママ
このとき、毎日手付かずのお弁当を持って帰る息子の姿が脳裏に浮かびました。
この日、学校から帰ったA太くんに「本当はみんなと同じ給食食べたい?」とたずねました。
するとA太くんはポロポロと涙を流しながら「ママごめん……」とずっと我慢して辛かったことを話してくれたのです。
A子さんはその後「添加物を取らないことも大切だけど、みんなで楽しくご飯を食べることも大切」と気づいたそう。
今は、息子にお弁当を持たせることもやめ、A太くんはクラスメイトと一緒に楽しい給食時間を過ごせています。
健康に気を遣うことは大事ですが、仲間と一緒に楽しく食事をすることも、子どもの成長にとっては大切ですよね。
ftnコラムニスト:広田あや子