地域密着型の美容室に勤めている友人
これは、私の友人に聞いた話です。
彼女が勤めている美容室は、店内の座席は5つしかない地域密着型のこじんまりしたお店。
2代目オーナーが切り盛りしていて、年配の方から小さな子供まで幅広い世代が来店されます。
どんなお客さんも笑顔で迎えますが、中にはちょっと変わったお客さんもいて、客商売の大変さを感じることもあるそうです。
毎週やってくる常連さん
5年以上通ってくれている女性の常連さん、Aさんの話です。
これが、なかなかのクセのあるお客さんで……。
毎週金曜に予約をしてくれるんですが、メニューは決まってシャンプーのみ。
自分でシャンプーをするのが嫌いと話すAさんは、自宅でお風呂に入ってもシャンプーはせず、毎週金曜日に1週間分の汚れを落とすために来店するんです。
もちろん髪はベタベタで、夏の暑い時期は正直ニオイもきつくなっていてこちらとしては辛いですが、笑顔で対応しています。
一度のシャンプーで汚れを落とし切れないときは、何度も洗うこともありますが、シャンプー代を上げるわけにもいかず……。
シャンプー後、すっきりして気持ちよさそうな顔で帰っていくAさんを見て、金曜がきたんだなと実感。
ただ、Aさんの細かい指導のおかげで、シャンプーの技術力は上がったように思います(笑)
アイドルと同じにして!
HPを作ってからは、常連さんや地元の方だけでなく、わざわざ遠方から足を運んでくれる新規のお客さんも増えました。
お客さんの中には、なりたいヘアースタイルや好きな芸能人の雑誌や画像を持ち込む方もいます。
先日、女子高校生Bさんが好きなアイドルの写真を持って来店されました。
ロングヘアーだった髪を、写真と同じようにカラーリングしてセミロングにカットし、我ながら同じスタイルにできたと思っていました。
できましたと声をかけると、不満そうな顔で鏡を見て、写真と違うと文句を言ってきたんです。
髪以外の体型やお顔の雰囲気は全く違ったので、「顔が違うからそりゃ無理です」と思いましたが、そんなことはもちろん言えず。
ヘアセットの仕方や、似せるためのメイクのポイントを教えてあげるなどして、なんとか納得していただきました。
お客さん相手に正直なことは言えませんが、無理なもんは無理です……。
まとめ
美容師さんから聞いたちょっと変わったエピソードをご紹介しました。
個人のお客さんを相手にする商売は、苦労することもあるようですね。
今度美容室へ行ったときに、他にどんなお客さんがいるのかチェックしてみたくなっちゃいました!
ftnコラムニスト:karira