ご近所トラブルは根が深いですよね。ヘタすると裁判や事件に発展することもあるので、慎重な対応が必要です。今回は、「ご近所トラブルになるか!?」と筆者が冷や汗をかいたエピソードをご紹介します。

お隣さんの植木鉢を割っちゃった!

自家用車で実家を訪れたときのこと。
実家の前の道幅が狭く、毎回方向転換をするのに苦労していました。
その日は天候が優れず視界が悪かったこともあり、お隣さんの敷地にうっかり入ってしまいました。
これはまずいと思った瞬間、車の後方から「バリン!」という音が……。
お隣さんの敷地に置いてあった植木鉢を、踏んで破損させてしまったのです。

お隣さんに謝罪しに行くと……

お隣さんにすぐに謝罪しに行き、弁償を申し出ました。
ところが、奥さまは「安物だから大丈夫よ」と寛大な態度。弁償も不要、と辞退されました。

片付けた際に確認したところ、高級そうな植木鉢には見えなかったものの、お気に入りのものかもしれないし、何より大切に育てていた植物を傷めてしまっています。
大人が「ごめんなさい」の言葉だけで済ませていいのか悩んでしまいました。

新しい植木鉢を渡すことに

実家の母に相談したところ、「お隣の奥さんはネチネチした人じゃないから、神経質にならなくても問題ないよ。でも、気になるんだったら代わりのものを用意したら?」と言われました。
やっぱりそのままだと良くないと思い、代わりの植木鉢を買うことに。
わだかまりが残ると、今後実家を訪れにくくなりそうですしね。

気合を入れすぎると恩着せがましくなりそうなので、割ってしまった植木鉢と同じくらいの大きさで、色も同系色、玄関の雰囲気に合わせて少しモダンなデザインのものを選択。
「もしよかったら使ってください」と、お隣さんに渡しました。

感じがいいお隣さんで安心!

奥さまは「気を使わなくていいのに。古い植木鉢が素敵な植木鉢に変わって、わらしべ長者みたいね」とニコニコ。
屈託のない笑顔で喜んでもらえて、ほっとしました。

「花が好きな人に悪い人はいない」とは言いますが、本当なんですね。
逆の立場だったら、私はこんな対応はできないかも……。
ご近所トラブルに発展したらどうしよう、と不安になりましたが、感じがいいお隣さんのおかげで無事に収束しました。

ftnコラムニスト:愉子