先輩後輩で良好な関係を築くのは難しいものです。知人は世代も考え方も違う新入社員との付き合い方に悩んでいましたが、ある「失敗」をしたことから、コミュニケーションが取りやすくなりました。その失敗とは……?

微妙な関係の先輩A子と後輩B美

知人のA子はしっかり者で、周囲から頼りにされるアネゴ肌。
上司からの評価が高い彼女は、新人の教育係に指名されることが多々ありました。

そんな彼女が新しく指導することになった新人B美は、反応薄めのイマドキタイプ。
仕事を教えてもぼんやりとした対応で、理解できているんだか、いないんだかわからない態度。
不安になって「質問は?」と聞いても「いえ、特には……」と言うだけ。
教えた仕事はちゃんとやるものの意欲が感じれない後輩に、A子は戸惑ってしまいました。

やりすぎ加工写真を後輩に誤爆した!

はっきりと物を言う気が強い系先輩と、言われたことだけする無気力系後輩は相性が良くなく、ぎくしゃくした雰囲気に。2人の間には謎の緊張感が漂っていました。

そんな空気が変わったきっかけが、A子のLINE誤爆でした。
あるとき暇を持て余していたA子が、自撮り写真を盛りに盛って遊んでいました。
動物に変身させたり、マネキン風に加工したり。
面白くできた写真を「見て見てー」と友達に送って楽しんでいましたが、間違えてB美にも送ってしまったのです。

B美から意外な返信が……

誤送信に気づいたA子は恥ずかしさでのたうち回りながら、「ごめんね」とお詫びのメッセージをB美に送りました。
塩対応のB美からは「了解です」と、クールな返信がくるんだろうな、と思っていたA子。
ところが、B美から届いたのは「何やってるんですかwww」と、普段の態度とは異なるくだけた雰囲気のメッセージでした。

「キャラが違うよね!? どうした!?」とA子は驚きましたが、どうやらB美は先輩の茶目っ気のある姿に親近感を抱いたようです。

誤爆からコミュニケーションが円滑に!

B美が塩対応だったのは、仕事ができて忙しそうな先輩に近寄りがたさを感じていたから。
萎縮していたのが原因だったんです。

そこからお互いの誤解が解けて、2人の関係性が良くなっていきました。
ちょっとしたきっかけで、人の印象はガラリと変わるもの。
おバカな面を見せることで人関係性がうまくいくこともあるようですよ。

ftnコラムニスト:愉子