子の看病でクタクタなDさん
Dさんはこども2人が同時に体調不良になり、自宅保育をすること5日目。仕事や用事も全部キャンセルになり、イライラがMAXになっていました。
そこに、仕事から帰宅してきた夫が、お風呂上がりに「ねぇ、ここ、匂い嗅いでみて?」と自分の頬を指して聞いてきたのです。
(いや、夕飯の後片付けしてるときに、一体何なのよ……)と思いながらも嗅いだところ、確かに多少の生乾き臭はするものの、これは夫の匂いだなと思ったので「あぁ、ちょっと臭いねぇ」と感想を言いました。
「洗濯物が臭いんだよ!」と主張する夫にカチン!
「だろ?! タオルがさ! マジで臭いんだよ!」と言ってきたのです。「タオルだけじゃなくても、俺の服、全部臭いんだよ! 乾燥機のせいだと思うんだよね!」と、自分の洗濯物の臭さについて、こんこんと語り始めたのです。こどもらの看病続きでイライラMAXなDさんは、夕飯の片付け中に横で文句を言われて、とうとうカッチーンときてしまいました!
「そんなに臭い臭い言うんだったら、自分でコインランドリーにでも行って洗濯してくれば?!」と言ったのです。
予想外の夫の反応に、唖然
そしたら夫は、「あぁ、はい。分かりました。明日からそうします。もちろん、自分の分だけでいいでしょ?」と、逆切れしつつ開き直ったのです! そして、自分が脱いだ服や下着を自室に持って行きました。呆れてものが言えなくなってしまったDさんでしたが、翌日から夫の洗濯物がカゴからなくなっていて、(はぁ、言い過ぎたかなぁ。)と思いました。
ですが、これで少しは洗濯の苦労を夫も分かってくれるだろうと期待したのでした。
数日経つと毎日の洗濯物の量の少なさに快適さを覚えてしまい、夫の匂いが付いた服がないので、すべての洗濯物から良い香りがするのです!
(え、どうしよう。超快適……)と思ってしまったDさん。今も喧嘩は続行中のようで、夫がいつ洗濯物を紛れ込ませてくるかとハラハラドキドキする日々のようです。
ftnコラムニスト:南さおり