キラキラ! デパートの美容部員
Aさんはデパートで美容部員として働く25歳の女性です。小さい頃からメイクが好きで、大きくなったらメイクに関する仕事がしたいという希望を叶え、毎日仕事を頑張っています。
美容部員は自分の顔も商品のうち。毎日自分の会社の商品を使い、きれいにメイクをしてから出社します。Aさんはこの瞬間が大好きでした。メイクをすることで仕事モードへの切り替えスイッチを入れるこの瞬間をとても大切にしていたのです。
厳しい! 先輩のチェック!
華やかな美容部員ですが職場は女性ばかり。仕事のためではあるのですが、先輩からのチェックが厳しく心が折れそうになることもあるそうです。
「吹き出物ができてるわよ。美容部員失格ね」
「今日の眉毛ちょっとおかしくない? 直してきて」
美容部員の顔は商品見本でもあります。だから肌荒れは許されず、皆がしてみたいと思うようなメイクをしていなければなりません。ですが、美容部員も人間。肌荒れをすることもあれば、メイクがうまくいかない日もあります。
Aさんは美容皮膚科に通いコストをかけて、先輩に注意されないように、お客様に満足していただけるように日々頑張っているのです。
激ムズ! お客様へのご提案
美容部員の主な仕事はお客様にタッチアップをして商品を買っていただくこと。お客様の希望が最優先なのですが、明らかに似合わない色を試してみたがるお客様も多いとのこと……。
「似合うメイクをおすすめしたい!」という気持ちがあるので、そんな場合にはやんわりと似合う色をすすめるのですが断られることがほとんど。
タッチアップが終わると「うーん、似合わない」と不満げなお客様の顔を見て、Aさんは「だから言ったのに……」と思うこともあるそうです。
大変だけど喜びも多い!
日々、自分自身のお手入れとトレンドのメイクを欠かすことのできない美容部員。理不尽なこともありますが、Aさんは「やっぱりこの仕事最高!」と思えることも多いとのこと。
美容部員の最高な瞬間は、お客様に似合うメイクができて、満足気に化粧品を買って帰ってもらえる時です。
新しいメイクを買った時の高揚感は女の子をワクワクさせるもの。それを与える手伝いができているのだと実感できるその瞬間のために、今日もAさんは働いています。
美容部員さんを見かけたら、その華やかさの裏にある努力も感じ取ってみてくださいね。
ftnコラムニスト:安藤こげ茶