A子の弟は、小学生のころは素直で優しい子でした。中学に入ったころから、母親に反抗するようになり、母親は頭を悩ませていたそうです。思春期の反抗期は成長の過程だといいますが、周りは大変ですよね。今回は怒鳴る息子に母親がかけた一言で、家族を笑いの渦に包んだエピソードをご紹介します。
弟は、素直で母親思いだったのに……
A子の弟は、母親思いで優しい子でした。
重たい荷物は持ってくれる。ママ大好きだよと連発する。ママが一番綺麗だよと褒めてくれる。
姉のA子が聞いていても呆れるような言葉を、いつも母親に言っていました。それが中学に入ったころから、一変してしまいます。
「そろそろ反抗期が来たのか?」家族全員で笑って過ごしていましたが……。
弟の反抗期がはじまった! そのとき母は?
徐々に始まった弟の反抗期。
中学2年生になると反抗期はどんどん酷くなり、母親はお手上げ状態になったそうです。
部屋を片付けないので注意すると
「どうせ汚れるんだからいいだろ!」「勝手に部屋の掃除をしたら、許さないからな」
寝坊をしているので声をかけると
「もう、うるさいなあ」「おまえが怒鳴るから、頭痛くなった。今日はお前のせいで学校は休む」
と理不尽なことまで言い出しました。
しかし、中学3年生になったある日、母親が反撃に出ました。
「おまえ! なに様のつもりや」怒鳴る弟、反撃する母に皆が大笑い
ある朝玄関で、いつものように親子喧嘩勃発!
(また始まった)
A子はそう思っていたそうです。
喧嘩の内容は分からなかったのですが、弟が怒鳴り声が聞こえてきました。
「はぁ~? おまえ! なに様のつもりや!」弟の声がします。
おまえ? 母に対して母に対していってるのだろうな~。
A子がそう思っていた1分後。
自体は急展開しました。
「……。……。おまえ?」「なに様?」母の声がします。
「わたしは、お・ま・えの、お母さまや!」
それを聞いていた弟は思わず吹き出してしまいました。
A子も玄関に行って大爆笑。
それから弟の反抗期は下火になっていったそうです。誰にでもやってくる反抗期。ときには親も反撃することが大切かもしれません。
ftnコラムニスト:立花彩夏