今回は、子どものことでマウントを取りたがる恐怖のママ友エピソードを紹介します!
会う度にマウントを取るママ友
知人女性の近所に住むママ友は、かなり癖のある人でした。
なんでもママ友は息子を名門大学に入れるのが目標らしく、幼少期から家庭教師を付けているとのこと。
「3歳までに英語に慣れ親しんでおくのが大事なのよ~。まぁ、お金の無いあなたには無理でしょうけど」
「子どもの未来の為にも、教育に投資するのって大事よね! おたくのお子さんが、本当に可哀想だわ~」
しかし気立ての良い知人女性はママ友の言葉に眉をひそめることなく、「すごいですね~」と笑顔で流していました。
真面目に勉強に励む息子さん
知人女性は息子さんに特別な教育は授けなかったものの、読書好きなこともあり、息子さんはメキメキとその頭角をあらわしていきました。文系の息子さんは、英語と現代文では常に成績トップだったそうです。
気が付けば息子さんは、近所でも有数の進学校に進学し、国立大学の文学部に推薦入学することになりました。
息子さんの志望校に進学が決まり、喜ぶ知人女性でしたが、ここで思わぬトラブルが発生します。
暴走の末に...…
「ちょっと!なんで塾にも通っていないアンタの子が、あんなに偏差値の高い大学に行けるのよ! 推薦入学とか言ってるけど、どうせ汚い手を使ったんでしょ!」
近所でバッタリ遭遇するや否や、ママ友はそう言って、知人女性に突っかかってきました。
どうやらママ友の息子は大学受験に失敗したそうで、ママ友は知人女性の息子さんの推薦入学の話を聞きつけ、八つ当たりしてきたそうです。
ママ友の暴走に困惑する知人女性でしたが、ママ友はヒートアップしていきました。
「本当はずっと、私達のことを見下してたんでしょ? あー!性格の悪い親子! 絶対にいつか天罰が下るから!」
それからママ友は「絶対に息子を名門に入れる!」と今まで以上に、息子の教育に熱を入れ始めました。
しかし結局、ママ友息子が「僕はママの召使じゃない!」と言って、それを自分の父親に訴えます。
息子を不憫に思った父親は、教育の鬼となった妻に愛想を尽かした結果、離婚を決めたとのこと。
ママ友には、「他の子より優れた子になってほしい」という思いがあったようです。最初は小さかったはずの優越感や劣等感が膨れ上がってしまい、子どもの意思を尊重せず、周りが見えなくなるまで自身の理想を押し付けてしまいました。
自分が"行き過ぎた教育ママ"になっていないか、改めて見直したいと思うエピソードでした。
ftnコラムニスト:六条京子