公園で友達と遊ぶようになった娘
A子の娘マヤ(仮名)は小学生。手が離れて、友達と遊ぶことが増えてきました。
幼稚園の時はママ友との交流もありましたが、娘が小学生の友達と遊ぶようになり、徐々に減っていきました。
A子は人と深く関わるのが苦手だったので、ママ友と疎遠になってむしろ嬉しかったといいます。
そんなある日……。
泣いて帰ってきた娘の手から血が流れていた
公園で遊んでいた娘が、泣いて帰ってきました。
見ると転んで怪我をしたのか、右手から血が流れています。
「どうしたの?」
「転んじゃった?」
聞いても、娘はただ泣くだけ。
その日のことを、A子は今も鮮明に覚えているそうです。
「どうしたの? この傷は、転んでできたんじゃないね」
A子が傷の手当をしながら娘に聞くと、娘は黙ったままうなだれていたそうです。
何があったのだろうと心配していると
玄関のチャイムが鳴りました。
モニターには娘のお友達が映っていて、慌てて玄関に出ると
「マヤちゃん、大丈夫?」と言いました。
A子は何があったのか、お友達に聞きました。
その話を聞いたA子は、沸いてくる怒りに両手を握り締め、平常心を保とうとしたそうです。
私は何もやってない!? 犯人は疎遠になったママ友!
「あのね…。みんなで遊んでいたの。そしたらさっちゃんがおばちゃんと遊びにきて、急に泣き出したの…」
さっちゃんとは、マヤちゃんの同級生で、小学校に上がる前に同じ幼稚園に通っていた子です。
「そしたら、さっちゃんのおばちゃんが……。マヤちゃんに、どうしてさっちゃんと一緒に遊ばないのって怒ったの。それから持っていた鞄で、マヤちゃんの手を叩いたの」
A子は思いました。
なぜ娘だけを怒るターゲットにしたのか?
なぜ、それくらいのことで娘に手を上げたのか?
しばらくしてA子の携帯にママ友から
「マヤちゃんがさっちゃんを仲間外れにしたから、注意をした」という内容のメッセージが入りました。
A子は「娘は手を怪我していた」「私は見ていなかったから、よくわからないけど娘のお友達から内容は聞いてる」と返事をしました。
それからも長い文章のメッセージが送られてきました。
中には、今度一緒にランチに行こうという内容もありました。
でも、A子はスルーしました。
「ママ友なんていらない」
そう思った一件だったそうです。
子供の手が離れると、いろんな出来事に遭遇します。今回のママ友も、疎遠になったことで寂しくなってしまったのでしょうか。とはいえ子供に怪我までさせられては、付き合いを続けるのは考えてしまいます。
浅く広く付き合うのがいいのかもしれません。
ftnコラムニスト:立花彩夏