この人と一生一緒にいたくない!
Aさんは結婚7年目で2人の子供がいる主婦でした。夫のモラハラ気質が気になっていて、いつも離婚が頭の中にあるものの、子供のことを考えると離婚に踏み切ることはできない。そんな状況が長年続いていました。
ある日、夫から「誰のおかげで暮らしていけると思っているんだ」と言われた時にAさんは思います。
「私この人と一生一緒になんていたくない!」
その思いに気がついてからは、Aさんの意思は固く離婚へと突き進んでいきました。夫からは「お前に子供を育てていけるわけがない」と捨て台詞をもらったものの、相場の養育費をもらい離婚に合意してもらうことができました。
社会はひとり親に優しい?
離婚して2人の子供を育てていけるかがとても不安だったAさん。調べてみるとひとり親世帯が受け取れる助成金はたくさんありました。国・市・学校など情報をとにかく見逃さないようにして、受け取れそうなものはすべて申請をして、母子家庭としての生活を安定させていきました。
離婚をして母子家庭になったら誰にも頼れず、ひとりでやっていくしかないと思っていたAさんですが、調べれば母子家庭を助けてくれる制度は思いの外ありました。夫がいなくなっても社会が私たちを助けてくれる、そう思えることはAさんの支えとなりました。
「ストレスよさようなら」仕事にも集中できるように
夫と離婚したことでAさんに訪れた副産物は、仕事に集中できるようになったということでした。これまでは夫の機嫌を損ねないように、仕事を早く切り上げて食事の準備をしなくてはとの意識がありましたが、それがなくなったことで仕事を頑張れるようになったのです。
運良くパートから正社員になることもできたため、給料が上がり生活の心配もしないで済むようになりました。夫と離れたことで良い運気が流れ込んでいるのを感じたとAさんは語っています。
今が一番幸せ!
迷いながらも離婚を決断したAさん。不安だらけのスタートでしたが離婚から5年が経過した今が一番幸せだと言います。
夫というストレス源がなくなったことで毎日の生活は楽しくなり、朝がやってくるのが楽しみに思えるようになったそうです。現在はまだ子育ての最中ですが、もう少し落ち着いたら自分の趣味の時間も持ってみたいと将来にも希望がいっぱいです。
どのような決断をくだすかは人それぞれですが、離婚という決断をしたのならAさんのように前向きに楽しく「今が一番幸せ!」と言える人生にしていきたいものですね。
ftnコラムニスト:安藤こげ茶