パートナーへの誕生日プレゼントに悩むという人も少なくないでしょう。しかし世の中には、もっとハードルの高いプレゼント交換を行っている夫婦も存在します。そこで今回は知人から聞いた「誕生日プレゼントがいつしか大喜利合戦になった話」をご紹介します。

妻の誕生日

Aさんは大きな悩みを抱えていました。というのも、1ヶ月後に妻の誕生日を控えていたからです。

普通の夫婦であれば、妻の誕生日に悩むことなどないでしょう。しかしAさん夫婦は違います。

Aさん夫婦の誕生日は、毎年おもしろプレゼントを渡すことが恒例になっていたからです。

事の始まりは……

結婚してすぐの頃、Aさんは妻の誕生日にあるプレゼントを送りました。

それは、Aさんの顔がプリントされたTシャツ……。

毎年、似たようなプレゼントになっていたため、本物のプレゼントとは別で、ふざけたプレゼントをあげたのです。

すると妻はそれに大ウケ! 何度も部屋で着用して、その度に夫婦で笑っていました。

毎年の恒例に……

しかしそれがキッカケで、今度は妻もAさんの誕生日におもしろプレゼントを渡してくるように……。

その結果、毎年お互いの誕生日には、本物のプレゼントプラス、おもしろプレゼントを渡すことが恒例になってしまったのです。

これまで、浮気防止と書かれたTシャツや、ウナギの蒲焼きがプリントされたブランケットなど、様々なプレゼントを交換してきました。

しかしそろそろネタ切れ……。Aさんは何をあげるべきか悩んでいたのです。

妻にあげたプレゼントとは?

いよいよ迎えた妻の誕生日。Aさんは妻に用意したプレゼントを渡します。

そのプレゼントとは、手紙です。

妻もいつもとは違うパターンのプレゼントに、首を捻ります。しかしその手紙を読むと、爆笑し始めました。

「もうネタ切れです。プレゼントを考えるのが苦しくて仕方ありません。もうやめにしませんか? 」

なんとAさんは、手紙で毎年恒例の大喜利プレゼント交換をやめようと提案したのです。

妻もやはり大喜利プレゼントを毎年あげるのは、きつかったのでしょう。爆笑して「もうやめよう」と言ってくれました。

そしてようやく、Aさんは毎年の大喜利プレゼントから解放されたのです。

確かに一度くらいは良くても、毎年のこととなると辛いですよね。このような恒例行事は、楽しめる範囲内でやるのも大事なことです。

ltnコラムニスト:ふくろうクジラ