羽振りよくお年玉をくれた姑
Kさんには、小学生1人、中学生2人の子どもがいます。今年も同居しているKさんの姑が、子どもたちにお年玉をくれました。
もらった額を確認すると、全員3万円ずつ渡されていたのです。毎年の額と親戚間での相場を考えると、年齢的にもかなり多い額でした。正直もらいすぎだと感じたのですが、返すのも失礼なのでありがたく受け取ることに。
これが後々の事件につながるとは知らず......。
実家に新年のあいさつ
お正月はKさんの実家にも、旦那と子どもたちを連れて挨拶に行くのが恒例。この年は、親戚と予定を相談して1月1日に集まりました。
夕方ごろに実家へ行き、夕飯を食べて家に帰る予定です。持ち寄ったおせちやお餅を用意して19時くらいから夕飯を食べ始めました。
そして、楽しく親戚で歓談中に一本の電話がなったのです。
実家に姑から電話が
Kさんのお母さんが電話を取ると、姑からKさんへ電話でした。今日は、実家でご飯を食べてくると伝えてあるし何の用だろうと思い替わってみると「こんな遅くまで帰ってこないなんて何をしているんだ!!!」と怒鳴り声。
時間は20時。親戚たちもいるし、片付け等をほったらかしにしていくのも微妙なので、1時間後くらいに帰宅しました。
気づきませんでしたが、Kさんの携帯に何回も電話が......。
家に帰ってみると泣き崩れる姑
家に帰ると、鬼の形相の姑が「こんな思いをしたのは初めてだ! 子供たちにあげたお年玉を返せ!」と怒鳴り泣き崩れたのです。
姑は「あんなにお年玉をあげたのに、私をほったらかしにして実家に行くとは何事だ」と。姑も誘ったけど行かないと言われたので、ご飯の用意もしておいたし、帰宅時間の目安も伝えていたため釈然としないKさん。
よくよく話を聞いてみるとお年玉をたくさんあげれば、自分を優先してくれるだろうと思っていたそうです。結局、お年玉は返さなくていいと言われたそうですが、子どもたちもそう言われるとお年玉を素直に喜べなくなってしまいますね。
孫たちを可愛く思い、一緒に元旦を過ごしたかった気持ちが裏目にでてしまったようです。Kさんは、姑を蔑ろにしているわけではないことを丁寧に説明し、納得してもらったようです。来年はみんなにとって楽しいお正月になるといいですね。
ftnコラムニスト:夏野ゆきか