カードバトル好きの息子
これは私の知り合いから聞いた話です。
うちの息子は例にももれず、ある人気アニメキャラクターのカードゲームにハマっています。
手持ちのカードの中から選んだカードを出して勝敗を決めるのですが、カードの種類が多く、その中にもレアカードが存在するので子どもから大人まで夢中になっているそうです。
私はルールなどよくわからないのですが、カードを購入するときは子どもに付き添って一緒に並びます。
レアカード発売日に長蛇の列
その日はかなりレアなカードが封入されているシリーズの発売日で、開店30分前に並びましたがすでに50人を超える長蛇の列。
「すごい人だね! レアカード当たるといいね」
と子どもと楽しみにしながら開店を待っていると、開店直前に列に加わる多くの大人たち。
1人が並んでいて、そこに連れの人たちが入ったので一気に順番が下がりました。
店員さんは、多く入荷しているので在庫は大丈夫と言ってくれていましたが、その時点でもやもやしていました。
無事に購入できたが
ようやくレジまでたどり着き、1人につき10パックまでという注意書きがあったので私と息子2人分の20パックを購入。
無事に買えて安堵していると、前のほうに並んでいた大人たちが2週目に並び制限枚数を無視して購入しようとしているのを目撃。同じように並んでいたほかの小学生たちも「あの人たちずるいね」と見ているようでした。
しかし、聞こえていないのか平気な様子で並んでいます。しばらく遠巻きに見ていると、何食わぬ顔でレジに行き購入しようとしていました。
小学生たちから思わぬ反撃
すると、レジの店員さんがその人が2週目だと気づき、
「先ほど購入されていましたよね? おひとり様の購入限度数が決まっていますので」
と断りました。
しかし、「証拠は? 全員写真でも撮ってんの?」と怒鳴り、店員さんは困っている様子。
私も店員さんを助けてあげたいけれど……とどうしようか考えていると、なんと息子や周囲にいた小学生たちがレジに行き、
「この人2回目だよ、僕見てた」
「大人なんだからルールは守らないと」
「僕もがまんしてるのにズルい!」
と口々に話しだしました。
スカッと撃退
騒ぎを聞きつけた店長さんらしき人が現れ、
【おひとり様10パックまで】
とレジ前に大きく書かれた注意書きを手に取り、笑顔でその客へアピール。
居づらくなったその男性客は逃げるように去っていきました。
他の2週目だと思われる客も次々に帰り、どこからか拍手も起きました。
店員さんと子どもたちの見事な連携プレーで、転売屋と思われる人たちを撃退することに成功。
転売屋さんたちも、これで少しは懲りてくれたらなと思いました。
ftnコラムニスト:karira