妹を溺愛していた婚約者
兄にとって妹はかわいく感じるもの。
多少甘い態度を見せる程度ならほほえましく感じますが、知人の婚約者は過度に妹を溺愛していました。
その態度に「難ありだな」と感じつつも、結婚したらさすがに落ち着くだろうと思っていましたが、2人が結婚する直前に妹が離婚。
シングルマザーとなって、実家に帰ってきたのです。
婚約者に変なスイッチが入った!
「かわいい妹が一人で頑張って子育てをしている!」「兄である自分が支えなくては!」と変なスイッチが入ってしまった婚約者。
急に妹の子どもに父親ぶるようになったのです。
休日は妹の子どもを連れて出かけたり、学校行事に積極的に参加したり、生活費を援助したり。
婚約者よりも妹たちを優先するようになりました。
キモすぎる! 婚約破棄を決意!
具体的な結婚の話をしたいのに、妹たちを優先するので全く進みません。
知人は「それは行き過ぎている。兄の対応ではない」と言いましたが、婚約者には伝わらないのです。
「子どもには父親の存在が必要だ」と言い、彼女にもサポートをするように言ってきました。
彼女は気持ち悪くなって「付き合いきれない!」と婚約破棄を申し出ました。
彼のほうも妹たち重視の姿勢だったので、婚約破棄はスムーズに。
長く付き合っていたのに、あっさりと破局を迎えました。
元婚約者はその後……
その2年後、妹はあっさりと再婚が決まり子どもを連れて出ていくことになり、元婚約者は父親面をすることができなくなりました。
自分がひとりぼっちだと気づいた元婚約者は、彼女に復縁を迫りました。
「自分のことをわかってくれるのは、やっぱり君しかいない!」とアプローチされましたが、彼女はすでに別の男性と結婚済み。
「あなたのことなんて待つわけないでしょ!」とけんもほろろに断りました。
家族を大事にすることは素敵ですが、行き過ぎるのは問題ですよね。
元婚約者は、まだひとりぼっちで生きているようです。
ftnコラムニスト:愉子