モラハラされていてもモラハラだと気がつけない人は多いもの。今回ご紹介するのも、モラハラ夫に洗脳されてしまっているAさんのお話です。Aさんは今では夫と対等な関係を築いていますが、そのきっかけをくれたのはママ友だったそうです。どうやってAさんがモラハラから抜け出したのか早速みていきましょう。
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「お前は何もできない」夫に洗脳される妻

Aさんは5歳の子供を育てる専業主婦。結婚当初から年上の夫に「お前は何もできないんだから俺の言うことを聞いていればいい!」と言われていました。

年上の頼れる夫がそう言うんだから……。
私は働いていなくて収入もないし夫の言うことを聞くのは当然だよね……。

すっかり夫の言葉を信じ込んだAさんは、夫の言うことを素直に聞き家事と子育てを頑張る日々を生きていました。

仕事手伝ってくれない? ママ友の誘い

そんなAさんが変わるきっかけとなったのが幼稚園の役員を引き受けたこと。結婚前は経理の仕事をしていたAさんの役員としての働きぶりを見ていたママ友から、自営業の仕事を手伝ってほしいと誘われたのです。

Aさんは夫のモラハラによって「私には何もできない」と思い込んでいたので、この誘いを断りました。

「私なんかが役に立てるはずない」

そう言うAさんをしつこく勧誘し続けてくれたママ友の熱意に、Aさんの心は少しずつ動かされていきます。

「もしかして、私って必要とされる人間なの?」

洗脳が解ける! 仕事を始めた妻

ママ友に誘われたAさんは、夫に迷惑がかからないように短時間ならと仕事を引き受けました。

仕事を始めてしばらくすると、Aさんは自分の中にどんどん自信が湧いているのを感じます。自分の働きによってお金をもらうことができるというのは、結婚生活の間で失った自信を取り戻すのに十分だったのです。

仕事を始めて3ヶ月もすると夫の洗脳はすっかり解け、モラハラな言動もおかしいと思えるようになりました。そして、少しずつ夫に意見が言えるようになったのです。

夫と妻はいつだって対等

今ではAさんは夫と対等な関係を築いています。これも幼稚園の役員を引き受けるという小さな一歩があったから。役員をしていなければ、ママ友に仕事に誘われるということもなかったでしょう。

収入があろうがなかろうが夫婦は対等なはずですが、収入を得たことでAさんは自信を取り戻し夫のモラハラをおかしいと思えるようになりました。

モラハラを当たり前と思っているとそこから抜け出すのは大変なことでしょう。ママ友の救いの手をつかみ、夫のモラハラから抜け出したAさんには幸せになってもらいたいものです。

ftnコラムニスト:安藤こげ茶