出産は交通事故に遭ったのと同じくらい女性の身体にダメージを与えるもの。当然、ゆっくりと休みながら子育てをしなければならないのですが、それをわかってくれない夫だと妻は大変なことになってしまいます。Aさんも出産直後からこき使おうとしてくる夫に困っていましたが、ベテラン助産師の神対応で無事ピンチを回避できました。助産師さんの金言を早速見ていきましょう。
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出産おめでとう! 感動は束の間

Aさんは先ほど第一子を出産し終えたばかり。待ちに待った我が子をようやくこの手に抱くことができて、人生最大の感動を味わっていました。

立ち会い出産をした夫も同じ感動を味わっているはず……。だったのですが、なにやら雲行きは怪しいようで……。

分娩室から病室へと移った途端、夫は信じられないことを言い出したのです!

早く退院して家事してくれないと困る

赤ちゃんは検査のため、まだ母子同室ではなく病室に夫と2人きりなった時、夫はこんなことを言い出しました。

「ねえ、Aはいつ退院できるの? 早く帰ってきて家事してくれないと困るよ俺」

出産という大仕事を終え、疲労の残る身体でその言葉を聞いたAさんは唖然としてしまいます。そして同時に悟ります。「産後だからって休んでいられないんだ……」

妊娠期間を経て出産を終え母として強くなっていたAさん。この瞬間に休めない産後の生活を覚悟したそうです。

ふざけないで! 出産は交通事故に遭ったようなもの

そのやり取りがあった後で、助産師さんが赤ちゃんを連れて病室まで来てくれました。赤ちゃんを抱くよりも前に、夫は助産師さんに尋ねます。

「こいつ、いつ退院できるんすか? 早く帰ってきてくれないと困ってて……」

ベテラン風の助産師さんは、大きな声ではっきりと答えます。

「経過がよければ5日で退院です。それよりも出産直後の奥さんに家事させようとしてませんよね?」

黙っている夫に対してベテラン助産師さんは続けます。

「家事させるなんてとんでもないですよ! 出産って交通事故に遭ったのと同じくらい身体にダメージがあるんです。ゆっくり休ませてあげないとダメですよ。お産は女にしかできないけど、家事は誰にでもできるんだから旦那さんがやってくださいね!」

協力しながら子育て

ベテラン助産師さんの言葉が効いたのか、夫は退院後も家事を積極的に手伝ってくれるようになりました。もちろん不慣れなのでAさんがやらなければならないことも多いのですが、それでも手伝ってくれる気持ちがあることが嬉しくてたまりません。

一時はどうなることかと思ったAさんの子育てですが、ベテラン助産師さんの言葉によって助けられました。

出産後の妻を休ませなければならないことくらい知っておいてほしい! と思いがちですが、言われて気がつけるだけAさんの夫はましだったのかもしれませんね。

ftnコラムニスト:安藤こげ茶