日ごろお世話になっている「お母さん」に感謝の気持ちを伝える母の日。結婚後は、義理のお母さんにも失礼のないプレゼントを選びたいですよね。今回は筆者の友人が、新婚1年目に奮発して選んだプレゼントにまつわる悲惨なエピソードをご紹介します。
ftnews.jp

新婚1年目の母の日

A子は結婚後、夫の地元で新婚生活を楽しんでいました。

結婚1年目の母の日に、A子は「はじめが肝心!」と近所のお花屋さんで大きな寄せ植えを購入し姑にプレゼントしました。

プレゼントを見た瞬間、姑が不機嫌になる

当日、夫と一緒に寄せ植えとケーキを持って義理の両親のマンションへ向かいました。

「お義母さん、いつもありがとうございます! 私たちから感謝の気持ちです」とプレゼントを渡すと……。

姑はむすっとした顔で「うちはマンションだから、寄せ植えは困るわ」とボソリ。

姑の思わぬ反応に動揺したA子が慌てて「プランターに移し替えたら、ベランダでも長く楽しめますよ」と笑顔で伝えたのですが……。

プレゼントを返品させる姑

なんとA子の一言が姑の逆鱗に触れたようで「そんなことしたら、私の嫌いな虫が寄ってくるじゃない!」と激怒。

A子が唖然としていると「これだけ頂きます!」と言って、姑はA子の手からケーキの箱だけ受け取ったのです。

そして、寄せ植えを指差し「私が事情を話すから、これは返品しましょう」と……。

返品したお代は姑の懐に! 母の日が悪夢へ……

寄せ植えの返品を姑に任せ、花屋の隅で待っているA子夫婦。

返品が終わった姑に、A子が「お義母さん、お金は……」とたずねると、「あれは私が自分で好きなものを買うからいただきました!」と平然と言い放ったのです。

このとき姑の横暴ぶりに、A子は悔し涙を堪えるのに必死でした。

新婚のA子にとってはあまりにも衝撃的な出来事で、その後「あんな母親、頼まれても絶対プレゼントしてやらない!」と、母の日はもちろん姑の誕生日も全部無視しているようです。

どんなプレゼントでも贈り主が「自分のためにお金と時間を使ってくれた」と思うだけで、感謝の気持ちがわくものではないでしょうか?

姑のようにプレゼントを「必要・不必要」と損得で判断する人は、そのうち誰からも優しくされなくなるでしょうね。

ftnコラムニスト:広田あや子