春は入園や入学の季節。慣れない生活に戸惑うのは大人だけではありません。今回は幼稚園にうまく馴染めない娘と母に、ベテランの先生がかけてくれた言葉をご紹介します。

娘が幼稚園に入園

友人のA子は3歳の娘を育てるママです。この春、A子の娘は近所の幼稚園に入園しました。

娘は人見知りが激しく、引っ込み思案。コロナ禍のせいもあり、あまり他の子どもたちとも関わりがないまま入園することになってしまったため、A子は「大丈夫かな……」と心配していました。

不安が的中……幼稚園を嫌がる娘

いざ入園すると、A子の心配は現実のものになってしまいました。
入園式の翌日からいよいよ登園することになりましたが、いつもと違う様子に緊張したのか娘は「ママがいい!」とギャンギャン泣きながら登園。

もともと発達も遅めな娘でしたが、「他の子はみんないい子で登園してるのに。こんなに泣いてるの、うちの子だけだよ……」とA子は恥ずかしさと悲しさで苦しくなったといいます。

先生がかけてくれた言葉は?

しかし、やはり幼稚園の先生たちはプロです。
A子と娘の様子を見ていたベテランの先生が、力強い言葉をかけてくれました。

「よく寝て、よく食べて、ちゃんと幼稚園につれてきてくれて、すごい! お母さん100点満点よ! あとのことは私たちに任せてね、絶対大丈夫だからね!」

その言葉を聞いたA子は、張り詰めていた糸が切れて思わず泣いてしまいました。
そんなA子の背中を撫で、「不安なのはお母さんも一緒だよね。緊張してたよね。でもこれからどんどん楽しくなるからね、絶対大丈夫だから」と先生は優しく労わってくれました。

それでやっとA子は、娘以上に自分がプレッシャーを感じて固くなっていたことに気付くことができました。「私がリラックスしないと、娘も警戒心を解けないのかも……」と思ったそうです。

まとめ

入園から2週間。先生の予言どおり、A子の娘は幼稚園が大好きになり、毎日笑顔で通ってくれるようになりました。
A子自身もママ友ができ、楽しみながら登園できているんだとか。

環境の変化で何かとプレッシャーを感じてしまう時期ですが、たまに気分を変えつつ、楽しく乗り切りたいですね♪

ftnコラムニスト:藍沢ゆきの