子供の純粋な一言ほど大人に刺さるものはありません。今回ご紹介するのもモラハラ夫に子供の無邪気な一言がグサリと刺さった事例です。偉そうなモラハラ夫に苦しめられていたAさんですが、そこから救ってくれたのは最愛の息子でした。モラハラ夫をも改心させる子供の一言とはいったい何だったのでしょうか?
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傍若無人な夫

Aさんは結婚6年目の主婦。かわいい子供にも恵まれ幸せな毎日を送っています……と言いたいところですが、Aさんは夫の傍若無人で偉そうな態度に苦しめられていました。

「この家で1番偉いのは俺様」な態度がにじみ出ている夫との生活は辛く、自分が価値のない人間のように感じられてしまっていたのです。

ただ、夫は5歳の息子にとってはとてもいい父親で、息子をかわいがっていることは十分に伝わってきます。息子をかわいがる姿があったから、Aさんは夫との結婚生活を続けられていました。

「パパはどうしてそんなに偉そうなの?」息子の一言

ある日、夫の食べたいタイミングで食事の用意ができなかったAさん。夫にそのことを責められていました。

「お前はどうしてこんなに簡単なこともできないんだ!」

すると息子がとことことやってきて夫に言います。

「パパはどうしてそんなに偉そうなの? ママいっつも頑張ってるよ? パパがやればいいんじゃない?」

夫は息子の言葉に驚いたようでした。そして息子の目に自分がそう映っていたことを恥じたのです。

俺って偉そう? 息子の一言に気づかされた夫

その日の夜、夫はAさんに聞いてきました。

「なあ、俺ってそんなに偉そうかな?」

Aさんは言葉を選びつつ、夫は常に偉そうだったしずっとその態度に苦しめられてきたことを伝えました。そして、その態度が息子にも影響を与えているので改めてほしいことも伝えたのです。

夫は少し考え込んだ後で、息子のためにも態度を改めると言ってくれました。

少しずつだけど……夫の態度が改善

その件があって以降、夫の傍若無人な態度は少しずつ改善されてきました。Aさんのことを気にかけてくれるようになり、家族に笑顔が増えました。

息子も優しいパパのことが大好きになり、Aさんも家族で過ごす時間を幸せだと感じるように。夫は少しずつ変わってはきましたが、他の家庭と比べればまだまだかもしれません。

だけれど、他の家庭と比較することはせずに、少しずつ変わってきた夫のことを評価してあげようとAさんは思うのでした。

息子の一言によっていい方向へと歩み始めたAさん一家。どんな時も子はかすがいなのかもしれませんね。

ftnコラムニスト:安藤こげ茶