コンビニで働くAさん
Aさんはコンビニでバイトをする大学生です。その日もいつものようにコンビニでバイトをしており、レジで接客をしていました。
すると、Aさんはとある客から「おい!」と怒声を浴びせられます。
その男性はいつもこのコンビニに来る常連客。毎日同じお弁当を買っていきます。そしてその男性はまさかの一言を発してきました。
「なんでいつもの弁当が売り切れなんだ!」
男性からのクレーム
確かにその日、男性がいつも買うお弁当は売り切れていました。男性はそのことに腹を立てているようです。
「いつも俺が買うのはわかっているはずだろ! 残しておけよ!」
男性はコンビニ中に響き渡るような大声で、そんな滅茶苦茶な言い分を喚き散らします。
男性はかなり悪質なクレーマーだったのです。
男子高校生の一言
「申し訳ありません」とAさんは何度も謝り、取置きはできないことを伝えますが、男性は聞く耳を持ちません。それどころか、どんどん怒りのボルテージは上がっていきます。
Aさんはどんどん追い詰められていき、泣きたい気分になっていきます。しかしそこで、ある出来事が……。
その様子をずっと見ていた男子高校生が、ぽつりとつぶやくようにある一言を言ったのです。
「たかだか数百円の物を買えないだけで、こんなクレーム出す人初めて見た」
男性の反応は?
その一言は他の客にも聞こえたようで、「確かに」という声も聞こえてきました。
しかしAさんからすれば、「そんなことを言ったら、さらに怒られる……」と戦々恐々です。おそるおそる、Aさんはクレームを出した男性を見上げます。すると男性は意外な表情を……。
なんと、顔を真っ赤にして、言葉を失っていたのです。
男子高校生からそんな冷静な一言を言われたことで、自分がやってることがとんでもなく恥ずかしく思えたのでしょう。何も言えずに、真っ赤な顔で口をパクパクさせているだけでした。
結局その後、男性は逃げるようにコンビニを出ていき、二度とそのコンビニに来ることはなかったそう。Aさんは助けてくれた男子高校生に、深く感謝しているそうです。
男子高校生からの冷静な一言は、男性に大きなダメージを与えたようですね。男子高校生のほうがよっぽど大人だなと感じたお話でした。
ltnコラムニスト:ふくろうクジラ