在宅ワーカーは専業主婦と思われがち
私は在宅ワーカーです。平日は1日5~6時間ほど仕事をしています。とは言え、締め切りに間に合えば問題ないので時間の融通はしやすく、子ども関係の用事や行事の出席率はほぼ100%。ママ友と予定を入れるときも「いつでもいいよ」と答えています。
聞かれなければ仕事の話はしないので、よく専業主婦だと誤解されていました。恐らく、私のような在宅ワーカーにとって「専業主婦と間違えられる」はあるあるでしょう。
「私パートで忙しいから……」と仕事を押し付けてくるママ友
娘が中学生になり、テニス部に入りました。娘の部活では保護者の役員制度があります。運悪くくじ引きであたってしまい、部活の役員になってしまいました。もう1人役員(T子さん)がいましたが「私、パートが忙しくて……」といきなり宣言してきます。
その後、2人で仕事の役割を相談しましたが、ことあるごとに「パートが忙しくて……」と口にし、私に面倒な仕事を押しつけようとしてきます。争うのも面倒なので、私は多めに仕事を引き受けることにしました。
「ごめん。私も仕事してるから」と在宅ワークをカミングアウト
「まぁ最初だし……」と穏便に対応したのが悪かったのか、T子さんはどんどん遠慮しなくなります。自分の担当の仕事なのに「ごめん。急にパートが入って」と私に押しつけようとしてきたとき、ついに私は反撃を決めました。
「ごめん。私も仕事してるからこれ以上は無理」と答えると、T子さんは想像以上に驚きます。「え? そうだったの? 外で働いているように見えない」と言うので「在宅ワークだから」と正直に伝えました。
すると「在宅ワークってすごいね! いくらくらい稼げるの?」とT子さんは興味津々。「今年は扶養が外れるかも……と思う程度」と答えると、扶養内パートのT子さんは、とたんにバツが悪そうな表情になります。恐らく私の収入をかなり低く想像していたのでしょう。
「専業主婦だと思ってた!」と驚くママ友を撃退!
「ごめんね。専業主婦だと思ってたから、つい甘えちゃった」とかたちだけ謝ってくるT子さん。私は思わず「専業主婦だったとしても、それを理由に無遠慮に仕事を押しつけるの良くないですよ」と言い捨ててしまいました。一気に場の空気が凍りつきましたが「そんなこと知るか」と思う程度に私は不愉快だったのです。
どんな事情があったとしても、お互いに思いやりもって協力していきたいですよね。T子さんがどれほど忙しいか分かりませんが、どんどんと仕事を押しつけられるのは悲しい経験でした。その後は、強めに本音を伝えた私がよほど怖かったのか、T子さんは分担した仕事をきちんとこなしてくれるようになりました。
ftnコラムニスト:ききた