子連れで出かけると、子供に言っているはずなのに周りの大人にも言い聞かせてしまう、恥ずかしいようで、ちょっとスッキリした経験はないですか? 私はたくさんあります! そんな私が経験したスッキリシーンをいくつかご紹介します!
ホームを歩いているとき
子供が少し大きくなってベビーカーなしでお出かけが出来るようになり、手を繋いで電車に乗っていた時のことです。子供がホームを歩く時にキョロキョロしていたので、「ちゃんと前を向いて歩きなさい! 他の人にぶつかるわよ!」と子供に言いました。聞こえるように少し大きな声で言ったこともあり、目の前をスマホ歩きしていた男性がハッと顔を上げてスマホをしまっていました。
エレベーター待ちをしているとき
ベビーカーに下の子を座らせ、上の子は手を繋いで、エレベーター待ちの列に並んでいた時のことです。エレベーターが到着したのが見えると、子供が我先に入ろうとしたので、「こらっ! 降りる人が先! そのあとは車椅子とか優先の人が先に乗るのよ!」と叫びました。そうしたら、前に並んでいたサラリーマンらしき男性たちが、モーゼの十戒のごとく列が横に開いたのです! 私より前に並んでいた車椅子の人が先に乗ることができて、後ろにいる私をチラ見してぺこりと頭を下げて乗って行かれました。
車内で椅子に座っているとき
子供と電車内で空いている場所を見つけて一緒に座りました。子供の靴は脱がせて、窓の外を見たりしていたのですが、ちゃんと座ろうとするとどうしても脚を広げてパタパタしていました。「脚を広げないで、ちゃんと閉じなさい! 横の人に当たったら迷惑でしょ。」と子供に言うと、目の前に大股びらきをして座っていた男性2人が、同時に足を閉じたのでした。横に座っていた女性が、クスッと笑うのを見て、こちらまで笑ってしまいました。
普段、何気なく「あ〜こうだったらいいのになぁ〜」と思うことも中々口に出せずにモヤモヤしてしまいます。でも、子供に言うことで周りの人まで巻き込む形になった時は、恥ずかしいと思いつつ、ちょっとすっきりした気分になるものですね。
ftnコラムニスト:南さおり