もしかしたら、知らない間に「フキハラ」をしてしまっているかもしれませんよ。
上司に怒られると家で不機嫌になる夫
普段は温厚で、優しいHさんの夫。しかし、仕事でミスをしたり、上司に怒られて帰ってきた日は、あからさまに機嫌が悪くなってしまうのだといいます。妻であるHさんに対して、なにか直接暴言を吐いたり、暴力を振るうといったことはないそうですが、Hさんに話しかけられても無視したり、物に当たってわざと大きな音を立てたりするのだそう。
夫のために我慢
しかしHさんは、「仕事での気苦労は本人にしか分からない。暴力を振るわれているわけでもないんだから、私が我慢すればいいだけのこと。」と、特に夫に対しては何も言わず、無視をされても耐え続けることに。しかし、最初は夫のためをと思い我慢していたHさんでしたが、次第に夫と同じ空間にいることが辛くなってしまい。自分でも気づかないほど、Hさんの心はすり減っていたのです。
友人に相談、「それってフキハラじゃない?」
たまらずに友人に相談したHさん。友人から「フキハラではないか。」と指摘されたことで、不機嫌ハラスメントというものがあることを知りました。不機嫌ハラスメントとは、相手に対して不機嫌な態度をとることで、必要以上に気を遣わせたり、精神的に辛いと思わせる行為のことを言います。
本人の自覚がない場合も、まずは話し合ってみよう
友人からのアドバイスを受けて、Hさんはまずは夫に話してみることに。その結果、自分の行動でHさんが苦しんでいることを知ると、夫は反省して自らの行動を改めるようになったのだそう。フキハラはその性質上、フキハラをしてしまっている本人に、その自覚がない場合があります。まずは話し合ってみて、相手の行動を、自分がどんなふうに感じているのか伝えてみるのが大事だと言えるかもしれませんね。
いかがだったでしょうか。
全てのハラスメントに言えることかもしれませんが、自分以上に、まずは相手を思いやる心が大事なのではないかと筆者は思います。誰もが相手のことを考えて行動することができれば、ハラスメントという言葉はなくなるかもしれませんね。
ftnコラムニスト:翠夏