夫の念願の昇進を喜ぶGさん。夫の収入が増えたことで、それまで働いていた会社をやめ、専業主婦になったそう。しかし、実際の生活は思ったよりも楽ではなく。世帯年収1000万円の夫婦が送る、その生活の実態とは。
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転職で年収が300万円UP、生活水準も上がり

1年ほど前からコツコツと転職活動を続けてきたGさんの夫。新卒で入社した会社を辞め、希望していた条件でマッチした企業への転職を果たしたことで、なんと年収が300万円も増加。
これにはGさんも大喜び。それまでは、共働きであったため、仕事終わりの家事の分担で揉めることも多かったそうですが、Gさんは夫に相談し、それまで勤めていた会社を辞めて晴れて専業主婦となったそうです。

タワマンに引っ越し、新車を購入

その後、2人は以前より検討していたタワマンへの引っ越しに踏切り、夫の希望で新車も購入。
「久しぶりに海外旅行にでも行こうか!」などと話していた2人でしたが、すぐに違和感に気付くことになります。

貯まらぬお金、減っていく貯金

夫の年収が上がったにも関わらず、なぜか以前よりもお金がたまらなくなり、それどころか、それまで貯めてきた貯金がみるみる減っていくようになったのです。Gさんが働いていた時よりも世帯年収は多いはずなのに、何故。

思わぬ落とし穴、同じ世帯年収1000万円でも異なる手取り

そこには思わぬ落とし穴が。同じ世帯年収でも、夫1人が1000万円を得るのと、夫婦2人で1000万円を得るのとでは、かかる税率により、手取りの収入には大きな差が生まれてしまうことにGさん達は気付いたのです。このことに気づいたGさん達は、購入した新車をすぐに手放し、家賃30万円のタワマンから、15万円ほどのマンションに出戻り。現在も専業主婦のGさんは、それまでと同じように、電気代や水道代の節約に気を遣うようになったと言います。

いかがだったでしょうか。
経済的に豊かな生活を送る上で、税金の知識というのは欠かせないものだと言えるのではないでしょうか。Gさん夫婦の場合、今回は高い授業料となってしまいましたが、そのおかげで生活水準を修正できたのは、これから先のことを考えると、大きな収穫だったと言えるかもしれませんね。

ftnコラムニスト:翠夏