姑が嫌がらせでとんでもない理不尽なことを言ってくることもあるものです。しかしその嫌がらせを逆手にとって、姑を一瞬で返り討ちにしたという人もいます。そこで今回は知人から聞いた「入場料を請求してくる姑の話」をご紹介します。

大嫌いな姑

主婦のAさんには大嫌いな人がいました。それは姑です。

姑はAさんのことを嫌っており、会う度に嫌がらせをしてきます。そんな姑と、Aさんはできることなら一生会いたくないと思っていたのです。

しかし義理の家族ですし、息子もいます。そのため、会わないわけにもいきませんでした。

義実家に行くと

ある日、Aさんはその日も息子を連れて、車で義実家に向かっていました。そして義実家に到着すると、庭に姑の姿が……。庭の手入れをしているようです。

すると姑はAさんの姿を発見し、ニヤリとほくそ笑みます。Aさんは何だか嫌な予感がしました。

そしてそのまま車を義実家に入れようとしたときです。突然、姑が車の前に立ちはだかってきました。

「きゃっ!」と悲鳴をあげ、ブレーキを踏むAさん。

すると姑が運転席の窓から顔を覗き込み、信じられない言葉を言ってきました。

「ウチに入りたいなら、入場料を払いなさい(笑)」

姑のまさかの言葉

「はい?」まさかのことを言われ、そう問い返すAさん。すると姑は意地悪そうな顔を浮かべ、言葉を吐き出してきます。

「お金よ、お金。あんたは他人なんだから、ウチに入るんだったら入場料払ってくれないとねぇ……」

嫌がらせどころか、お金まで請求してくるようになった姑。Aさんは我慢の限界でした。そこで姑に毅然とした態度で言い返したのです。

「そうですか、わかりました。じゃあ大丈夫です。二度とここには来ませんから!」

姑からの電話

Aさんからまさかの反論を受け、呆気に取られる姑。Aさんはその姑を尻目に、本当にそのまま家に帰ってしまいました。

そしてその後、Aさんは姑に言った通り、いっさい姑の家に行かないようになります。

すると、Aさんのもとに姑から電話が……。

「こ、この前のは冗談よ? お金なんていらないから、また遊びに来なさいよ」

姑は長い間、孫に会えなくなったことで寂しくなったのでしょう。そんなことを言ってきました。

しかしAさんはこれにも「けっこうです!」と言い、電話を叩き切ります。それほど怒っていたのです。

結局その後、姑から正式な謝罪があり、Aさんは仕方なく義実家に行ってあげるようにしたとのこと。その結果、姑の態度が今までとガラリと変わり、優しくなったとのことでした。

嫁からお金を取ろうとするなんて、非常識にもほどがあります。しかしそのおかげで立場が逆転できたようですので、結果的には良かったのかもしれませんね。

ltnコラムニスト:ふくろうクジラ