子どもが小学校に入学すると、最初のころは無事に登下校できるか心配ですよね。中には付き添い登校をする人もいるでしょう。ところが、よその家庭の教育方針に口出しするママ友もいるんですよ……。
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療育歴ありの息子が小学校入学

友人Mちゃんには1人息子がいます。発語が遅く発達に凹凸があり、幼児期は療育に通っていました。少しずつ成長し、小学校は通常級に在籍することに。しかし、まだまだサポートは必要です。

Mちゃんがとくに心配したのは学校の登下校。朝は登校班がありますが、学校まで徒歩20分ほどかかるので、息子が気を散らさずに皆についていけるか心配です。また、登校班に迷惑をかけては大変という思いもあり、Mちゃんは毎日付き添い登校を始めます。息子も親がいたほうが安心できるようで喜んでいました。

登校班のグループLINEにメッセージが送られてきた

入学して1週間ほど経ったころ、登校班のグループLINEに「付き添い登校はできるだけ控えてください」という連絡が入りました。送ってきたのは登校班の大人の班長です(毎年1年ずつ大人が班長になり、学校からの連絡などを同じ登校班に伝達する役)。

自分のことを言われていると思ったMちゃんは、登校班長に個別でメッセージを送りました。息子の特性を説明し「付き添いをやめると不登校になるかもしれないので、続けさせてほしい」とお願いしたのです。登校班長は「実は別の人からやめるように伝えてほしいと言われてしまって……。でも事情はよくわかったし学校からの伝達じゃないから、やめなくても大丈夫だよ」と言ってくれました。

付き添い登校に文句を言ってくるママ友

安心して付き添い登校を続けるMちゃん。いつものように息子と登校班の集合場所に行くと、同じ班のママ友が1人立っていました。そして、Mちゃんを見つけるなり「グループLINE読んでないの?」と言ってきたのです。恐らく、彼女が登校班長に「付き添い登校をやめてほしい」と連絡したのでしょう。

Mちゃんが「学校からは付き添い登校がダメと言われてないから」と前置きしたあと、不登校や事故の心配について丁寧に説明しました。しかし、ママ友は聞く耳を持ちません。「他の子どもも付き添いを求めてきたら迷惑」「子どもの自立を妨げる」など、文句を言われたMちゃんはうんざりしてしまいました。

子どもによって個性も成長速度も違うことをわかってほしい!

ママ友に文句を言われるからといって、付き添い登校をやめるわけにはいきません。Mちゃんの息子は不安が強く多動傾向もあります。息子の行動で同じ登校班の子どもたちの登校に支障が出るのも心配です。

その後、ママ友は顔を合わせるたびに文句を言ってきますが、Mちゃんは聞き流すことにしました。経験上、この手の人にはどんなに事情を説明しても理解してもらえないことを知っています。諦めの極地に立ちつつ「子どもによって個性も成長速度も違うことをわかってほしい。せめてマイルールを押しつけないでほしいよ……」と、Mちゃんは嘆くのでした。

ftnコラムニスト:ききた