今回は、私の友人Aさんから聞いた、SNSを使って嫁の悪口投稿をしていた姑トラブルエピソードを紹介します。
義実家とはちょうどいい距離感。心にゆとりができるから、義両親にも気遣いができる!
Aさんは旦那さんと結婚後、義実家の近くに住むことにしました。
「義実家の近くに住んでいれば、なにかあったときに駆けつけられるしね!」
と、Aさんも乗り気です。
義実家の近くとはいっても、車で5分程度かかる場所。
「適度に程よい距離感なのよ」
と、Aさんは言いました。
距離感があると、Aさんの心にもゆとりが生まれます。
「義実家に寄って、買い物に誘ってみよう」
「舅さんが、腰痛って言ってたし、入浴剤でも買って持っていこうかな」
と、義両親を気にかけるようになりました。
姑 「SNSをやってみたいの!」 → 登録をして、相互フォローをしたAさん
何かと気にかけては、義実家に寄るようになったAさん。
ある日、義実家に寄ったときに、姑に誘われてティータイムを過ごしました。
すると姑が突然、
「Aさんは、SNSって知ってる?」
と言ってきました。
「やっているので、知っていますよ」
と答えたところ、姑は
「やってみたいのよ!! 登録とか、全部やってくれないかしら!?」
と、身を乗り出していいました。
SNSに興味があるなんて、ビックリ。
でも、新しいものに興味を示すのはイイコトだよね!!
SNSのダウンロードや登録作業などをしてあげたAさん。
使い方を教えると、姑は真剣に聞いていました。
そしてAさんが、
「私のアカウントと相互フォローしておきました!」
と伝えると、姑は
「よくわからないけど、使えるようになったならイイわ」
との返答。
一気にいろいろ教えすぎたら、わからなくなるよね。
使い方さえわかれば、とりあえずはいいか!
SNSが使えるようになって、ご満悦の姑。
今から何を投稿するか、考えていました。
姑の投稿は、嫁の悪口だらけ……!!? どういうこと!!?
SNSで投稿をし始めた姑。
最初は拙い投稿だったものの、しだいに慣れてきた様子。
投稿の回数が増えてきて、相互フォローしているAさんにもたくさん通知がくるようになりました。
さすがにちょっと、うるさいな……。
そう思ったAさんは、姑の投稿通知をミュート設定。
ようやく静かになりました。
ミュート設定にしたことで、Aさんはしばらく姑の投稿を見ませんでした。
しかし、その間も義実家に行っては、いろいろと気を遣って過ごしていました。
ある日、
「そういえば、姑さんのSNSはどんな感じになったのかな?」
と気になったAさん。
なんとなく覗いてみました。
すると、そこにあったのは……
「嫁が、頼んでもいないのにティッシュ箱を買ってきた。いらないっていったのに!」
「嫁が毎日きてウザい……」
「こっちの都合も考えてほしい!」
という、悪口投稿ばかり。
ん??
これって……私の悪口じゃない……!!!??
姑のSNSには、Aさんに対する不満や悪口ばかりが投稿されていたのです。
これにはAさんもびっくり。
……というか、イライラが爆発!!
言いたいことがあるなら、はっきり言えよ!!!
Aさんは、仕返しすることにしました。
舅にIDを教えると、姑を一喝!! 「お前の悪口も書いてやろうか!!?」
Aさんが義実家を訪れると、姑が笑顔で出迎えてくれました。
まるで、悪口投稿は夢だったのではないだろうか、と錯覚を起こしそうなくらいの笑顔です。
リビングにいる舅にも挨拶をすると、Aさんは舅に声をかけました。
「舅さんは、SNSってやっていますか?」
すると舅は、
「会社の子が、会社の業務内容を口外していないか、チェックするために使っているよ」
と答えました。
使っているなら、話は早い!!
Aさんは、こっそりと姑のIDを見せました。
「このIDを、見ていただけませんか……?」
舅は、不思議そうな顔を向けながら、IDを検索。
そして、しばらく黙って内容を見ていました。
「お茶が入ったわよ~」
吞気にお茶を持ってきた姑。
すると舅は突然、机の上を叩きました。
バンッ!!
大きな音に、姑もAさんも思わず肩をびくり。
舅は、姑を睨みつけながら口を開きました。
「お前……!! SNSは誰でも見れるって、知っていて使っているのか!!? それなのにAさんの悪口ばかり書いていて、恥ずかしくないのか!!」
「えっ!! ど、どどど、どういうこと……!?」
慌てる姑に、舅はスマホの画面を見せました。
「こうやって、誰でも見られるってことだ!! それなのにお前は、Aさんの愚痴を書いてばかりで、恥ずかしくないのか!! 俺が、お前の愚痴を書いて、世間に広めてやろうか!!?」
激怒した舅。
姑は、顔を真っ赤にして黙っていました。
その後、姑のSNS投稿熱はすっかり冷めました。
Aさんも義実家に通い過ぎたことを反省し、ほとんど行かなくなったとのことです。
まとめ
いろんな気持ちを気軽に投稿できるのがSNSのいいところでもあり、気をつけなければならないところでもあります。
Aさんにとっても姑にとっても、適度だと感じる距離感でのお付き合いが必要だったのでしょう。
ftnコラムニスト:haru