他ママにダメ出しばかりするA子
これはママ友から聞いた話です。
同じ幼稚園のママ友A子は、ママ友にダメ出しばかりしてくるやっかいな人でした。
子どもはすぐに大きくなるので少し大きめのカッターシャツを着せていると、
「袖が長いから汚れちゃうんじゃない? 子どもには成長に合ったぴったりしたものを着せてあげないと」
レースが付いた長い靴下を履かせていると、
「発表会でもないのにレースの靴下履かせてるの? 普段の園生活には似合わないんじゃない?」
といったかんじで、全てを否定してくるんです。
そのくせ自分の娘にはサイズの合っていないお下がりの制服を着せて、大きなリボンのついた靴下を履かせるなど、言っていることとやっていることが全く違うんです。
少しでも何か言うと、決まって「うちはうち、よそはよそ」とキレてくるので、A子の性格を知っているママ友はなるべく絡まないようにしていました。
役員になりエスカレート
年長さんになり、保護者会の役員に立候補したA子。ママ友たちと嫌な予感がするねと話していましたが、予想は的中してしまいます。
週に一回ある英語の授業では、やりたくないというA子の子どもに
「日本人なんだからやらなくてもいいのよ」
他の子が付けていたキーホルダーを黙って持って帰ってきても
「こんなおもちゃを持ってくる子が悪い」
と、どんどんエスカレートしていきました。
ついに大騒動を引き起こしてしまう
子どもたちが楽しみにしている毎年恒例の夏祭りは、熱中症になると危険だからとA子がごねて大幅に規模を縮小するとアナウンスされたんです。
親がたこ焼きや唐揚げなど屋台を出すのも火を使うのは危険だから中止にして、アイスクリームとかき氷の販売のみに変更。
一部の親から従来通りに戻してくれるよう要望が上がりましたが、A子が「うちの娘は不衛生な屋台の食べ物なんて食べないから要らないの! アイスで十分! 暑いの苦手だから短縮よ!」と本音でキレて手が付けられなくなり保護者会は大揉めに。
結局は自分の子どものことだけを考えたA子の行動は園長先生の耳にも入り、役員は辞めさせられました。
その後
さらに園長と仲の良かった姑にも騒ぎがバレて義実家へ呼び出しされたA子。姑さんに長時間お説教されたそうです。
「よそはよそ、うちはうち」というのは子育てで使いやすい魔法のような言葉ですが、母が子供に都合のいいように使える言葉でもあります。大人の事情で使うのではなく、適正に使うようにしたいですね。
ftnコラムニスト:karira