学校に対して、理不尽かつ自己中な要求を何度も繰り返すモンスターペアレント。彼らへの対応は難しく、こじらせてしまうケースが多いようですね。今回はそんなモンスターペアレントをスカッと撃退した知人のお話です。
「娘を探して!」と担任に要求
K奈には小5の娘がいます。
ある日、娘が習い事の帰宅時間をすぎても家に帰ってこないので、担任A子先生に「一緒に探して欲しい」と連絡をしました。
しかし、A子先生は「わが子の体調が悪いので、いけません」と探すのを断りました。
これがK奈の逆鱗に触れたのです。
担任の対応に激怒→署名活動開始!
K奈は翌日、学校に行き「受け持ちの子どもよりも、自分の子どもを優先するなんて教師失格!」と校長に直接抗議。
しかも、A子先生の処分まで求めたのです。
もちろん、A子先生がこんなことで担任を外されるはずありません。
学校の対応が思い通りにならないK奈は、他の保護者と結託し保護者会開催のための署名活動をはじめました。
モンスターペアレントを撃退したパパに拍手喝采
詳しい事情を知らずに名前だけ書かされた保護者もいたので、署名の数だけはたくさん集まり、緊急保護者会が開かれました。
当日、K奈が勝ち誇った顔で、A子先生の対応を非難して謝罪を求めると……。
一人のパパがすっと立ち上がり「おい!もしあんたの娘を探してる間に担任の子どもに何かあったら、あんたは責任とれるのか?」とまっとうな意見を述べたのです。
このパパに他の保護者たちも賛同し、会場は拍手で包まれました。
こうなってはK奈の勝ち目はありません。
K奈は「もういいです!」と言い残し、逃げるように去って行きました。
モンスターペアレントは結局孤立する
じつはその後、K奈の娘が帰ってこなかったのは「夫婦ケンカがひどくて家にいるとストレスがたまるから」だったと分かりました。
これにはK奈を支援していた保護者たちも愛想を尽かし、彼女は完全に孤立しているそうです。
自己中ママに振り回された学校も保護者も本当に気の毒ですよね。
筆者も、担任を吊し上げる暇があれば「お前の家庭問題をどうにかしろ!」と一喝してやりたいです。
ftnコラムニスト:広田あや子