クレクレママと仲良くなってしまった
Aさんは小学3年生の息子を持つ母親。夫の転勤で引っ越してきた街で、いちばん初めに仲良くなった家族がいました。その家族こそがクレクレママと借りパク少年だったのです。
「これちょうだい!」クレクレママがほしがるのは小さなもの。明るく言うので初めはそれほど気にしていませんでした。それよりも新しい街でせっかくできた友達をなくす方が嫌だったので、クレクレされるままに小物をあげてしまっていたのです。
クレクレママの息子は借りパク少年
Aさんの息子はクレクレママの息子Dくんと仲良しでした。ですが、息子はDくんに貸したものが返ってこないと悩んでいました。
ただ息子はそれほど気にしてはおらず、しつこく言えば返してくれるので大きな問題だとは捉えていなかったのです。それどころか転校先でも友達ができて、楽しく遊んでいる様子にAさんは安心していました。
本当の地獄が始まったのは、クレクレママ一家を自宅に招いてしまったあの日からです…。
恐怖!家からものがどんどんなくなる……
クレクレママ一家を自宅に招いて遊んだ日、とても楽しく過ごしたのですが、ママたちが帰った後でAさんは異変に気がつきます。
息子の財布、私のバッグや服などがなくなっているのです。今朝までは確かにあったものがなくなっている。しかも、大した額の入っていない子供のものとはいえ財布という貴重品までなくなっています。
心の広いAさんでも、これは見過ごすことができません。クレクレママの家を訪ねると、息子の財布を手にしたDくんがいました。
Aさん:「それ息子のだよね。返してくれるかな?」
Dくん:「ごめん、ごめん、財布がほしいから借りちゃった。」
まったく悪びれない態度に呆れていると、奥からクレクレママがやってきて、さらに驚きの発言をするではありませんか
クレクレママ:「あら、うちでは何でも借りるの。いいものはみんなで共有しなくっちゃね。Aさんもそんなに気にしなくていいわよ」
Aさんは話の通じなさに呆れるしかありませんでした。
話が通じないなら自衛するしかない
何とかなくなったものを返してもらったAさん。これ以上の被害に遭わないように自衛しなければなりません。Aさんは念の為、家の鍵を交換。そして、クレクレママとの付き合いは必要最低限にして、何を欲しがられてもあげないことを徹底しました。
息子がDくんと遊ぶのを止めることはできませんが、ものの貸し借りはしないことを言い聞かせ、今の所さらなる被害は出ていません。
常識が通用しない相手と出会ってしまうことは、どんな生き方をしていてもあるもの。クレクレママのターゲットになりっぱなしにならないように対策をしていかなければなりませんね。
ftnコラムニスト:安藤こげ茶