私の友達のA子はスタイル抜群のモデル級美人。現在四十二歳の彼女だけど、男性の理想像が高過ぎて未だに独身でした。そんな彼女も焦り始めたのか、最近は婚活パーティーに積極的に参加しているようです。誰にでも笑顔で接することができ、話し上手。参加男性からのウケもいいんだ! と話していた彼女ですが......
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婚活に精を出す友達

「そろそろ旦那になる人探さなきゃいけないから!」そう言ってA子は足繁く婚活パーティーに顔を出していた。
一度、A子とともに、私も婚活パーティーに参加したことがある。私と違って容姿のいいA子は一回目のトークタイムを終えた時点で、男性からのアプローチカードを何枚も所持していた。それだけ男性から人気があった。

婚活パーティーの終わりには

婚活パーティーも終わりに近付き、何組かのカップルが誕生する。最終得票カードで男女のマッチングがなされるのだが、A子は必ずと言っていいほど、男性とマッチングして帰って行った。LINEなどの連絡先をお互い交換し、「それじゃあまた」と颯爽として帰る姿を作者は何度か目撃した。

A子が出禁になったと愚痴ってきた

「私、婚活パーティー出入り禁止だってさ」
ある日、A子からそんなラインが来た。A子に電話をして真相を聞くとこんな返答が返ってきた。
「婚活パーティー行けなくなっちゃった」
「なんでまた?」
「それがさぁ......パーティーの主催者に怒られたんだよね」
「パーティーの禁止行為に該当する、って」
A子が理由を話し始めたのだが、納得の理由だった。

保険の営業活動をしたため

「パーティーの主催者に男性参加者がタレ込んだのよ。保険の営業のためにA子さんは婚活会場に来てるって」
「保険を断った途端、冷たくされた」
「マッチングしても続かない」
とかそんな苦情がいっちゃってさ」
「確かにあんまりよくないね......。男性は真剣に交際相手を探してるからね......」
「あーあ、行くと結構、契約本数取れたんだけどなぁ、もうだめか......」
「ここらがやめ時だね」取り敢えず、そう告げて私は電話を切りました。

ftnコラムニスト:サンマ雲