ママ友の中のリーダー
Aさんは幼稚園に子供を通わせる40代の主婦です。幼稚園にはたくさんのママ友がいるのですが、その中でAさんは一番の年長者。Aさんが望んだわけではありませんでしたが、ママ友たちのリーダーのような存在でした。
そのため、幼稚園の役員をしたり、バザーや運動会でママ友たちを仕切ったりすることも多かったのです。
若いママ友グループ
そんなある日、Aさんはあるママ友のグループがこそこそと話をしている姿を目撃します。
そのママ友グループは20代の若いママ友たち。Aさんたちとは年齢差があることもあって、そこまで交流はありませんでした。
そのとき、そのママ友グループの1人とパッと目が合いました。
すると、相手は突然目を逸らし、みんなで何やらこそこそと話をして、足早にその場を去って行ったのです。
「もしや……」と嫌な予感を感じたAさん。そこで調べてみることにしました。
こっそり会話を聞いてみると…
それから数日経った頃、また若いママ友グループが端っこに集まり、こそこそと話をしています。
Aさんは彼女たちにバレないように、こっそり裏に回って彼女たちに近付いていきました。ある程度近付くと、彼女たちの会話が聞こえてきます。
「Aさんって何でいつもあんなに偉そうなんだろうねー」
「これだからおばさんって嫌なの」
そしてクスクスと笑う声……。
Aさんが予想した通り、彼女たちは陰でAさんの悪口を言っていたのです。
直接対決!
「誰がおばさんだって?」
Aさんはそんな言葉とともに、若いママ友たちの前に姿を現しました。
目を見開いて驚くママ友たち。完全に固まっています。
正直Aさんも、偉そうにしたくてしているわけではありません。半ば強引に幼稚園の役員を任され、若いママ友たちがダラダラしていることが多いから注意したり、指示したりしていたのです。
「そんなこと言うんだったら、あんたたちが役員やりなさいよ! できるの? ねぇっ!?」
どんどんヒートアップしていくAさん。そして最後に……。
「今度同じこと言ったら、タダじゃなおかないからね! わかった!?」
Aさんは怒鳴り声をあげて、説教を終えました。
その後、若いママ友たちはAさんのことを極端に怖がるように……。少なくとも幼稚園内では、陰口を言うこともなくなったのだそうです。
確かに仕方なく幼稚園の仕事をやっているのに、陰口を叩かれたらイラっとしてしまいますよね。ブチギレてしまう気持ちもわかります。
ltnコラムニスト:ふくろうクジラ