子供が被害者になるようなニュースがたくさん流れる昨今。親として子供の安全は何よりも気がかりですよね。しかし、そんなことを一切気にしない人が身内にいると大変です。そこで今回は、知人から聞いた「小学生の娘の行方がわからなくなった話」をご紹介します。
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学校からまさかの連絡

主婦のAさんには、小学1年生の娘がいます。可愛くて、大切な我が子。しかしある日、そんな愛する娘のことで、まさかの出来事が起こります。

「娘さんが学校に来てません!」

そんな連絡が、娘の通う小学校から入ったのです。

嫌な予感が…

娘は朝に家を出て、いつものように小学校に行ったはず……。

娘が学校に行っていないとなれば、考えられるのは何か事件に巻き込まれたということ。

Aさんの心臓はドクッドクッと高鳴り、血の気は引いていきます。

「電話……電話を!」

Aさんは震える手で、娘が持つ携帯電話に電話をかけます。

すると長いコール音の後、誰かが電話に出ました。そして言葉を発します。

「あら、どうかしたの?」

訳がわからない状況

電話に出たのは、なぜか姑でした。

「えっ……お義母さん? 娘は、娘は一緒ですか?」

状況がわからず混乱しましたが、まず大切なのは娘の安否です。そのためAさんはそう尋ねました。

すると「もちろん一緒よ?」との返事が……。Aさんはとりあえず、ほっと胸をなでおろしました。

しかし気になるのは、なぜ娘が学校にも行かず姑と一緒にいるのかということ。それを尋ねると、まさかの答えが返ってきました。

「ほら最近、孫に会えてなかったじゃない? だから一緒に遊園地に来たのよ」

まさかの真相

どうやら姑は突然、孫に会いたくなり、車で家に向かっていたとのこと。その途中で登校する娘を発見。学校をサボらせて、そのまま遊園地に連れていったのです。

真相を知り、Aさんはとてつもない怒りを感じました。当然です。一時は娘が事件に巻き込まれたと思っていたのですから……。

「何てことをしてるんですか!」

怒りのあまり、Aさんは電話口で怒鳴りました。すると姑は「あら、何怒ってるの?」といまいちピンと来ていない様子。

「この人、ダメだ……」Aさんは深く実感しました。

結局、Aさんはすぐに娘を迎えに行き、夜になるとその日あったことを旦那に報告。そして旦那から姑に説教してもらったそうです。

通学途中の娘を連れて遊園地に行くなんて、非常識にもほどがありますよね。携帯電話を持たせていたから良かったものの、それがなかったら大ごとになっていたかもしれません。

ltnコラムニスト:ふくろうクジラ