今回は、私の友人Iさんから聞いた、目立ちたいがためにPTA会長に立候補したママ友エピソードを紹介します。
PTA役員をすることになったIさん
Iさんには、小学4年生の娘さんがいます。
フルタイムで仕事をしていたIさんは、毎年PTA役員を免除されていました。
しかし、今年は人数不足により、役員になることが決まりました。
役員になることは決まったけれど、どの役職になるかは決まっていません。
そのため、役員候補者が全員が集まって、役職を振り分けることになったのです。
Iさんは仕事を休んで、役員を決める会に参加をしました。
役員決めの会議。「PTA会長やりま~す♡」 の声にビックリ……
役員が集まる教室。
最後に1人のママさんが入ってきて、全員が揃いました。
すると、前PTA会長が口を開きました。
「まずは立候補制をとります。やりたい役職がある方は、挙手をお願いします!」
なるほど、立候補を優先してくれるのね。
できれば目立たないで、仕事に支障をきたしにくい役職がいいんだけどな……。
Iさんが役職を考えていると、最後に入ってきた1人のママさんが手を挙げました。
「はいは~い!! 私、PTA会長に立候補しま~す♡」
他の立候補者がいなかったため、PTA会長は即決定しました。
その場にいる全員が、びっくり。
まさかPTA会長が真っ先に決まるとは、思ってもみませんでした。
続々と決まっていく役職のなかで、Iさんは会計に決まりました。
遅刻ばかりのPTA会長。仕事も適当で、役員のみんなはモヤモヤ……
PTAの役員になると、みんなで集まって作業をするものもあります。
フルタイムで仕事をしているIさんですが、有休を使ってなるべく参加していました。
しかし、毎回モヤモヤすることがあります。
それは、PTA会長がいつも遅刻をしてくるのです……!!
集まりのたびに、遅刻をするPTA会長のママさん。
遅れてきても
「ごめんね~!! 始めよっか~♡」
といった様子で、反省すらしていません。
さらにPTA会長は、仕事も適当。
役員をまとめるのが仕事なはずなのに
「え~? 私わかんないから、適当に決めてイイよ~♡」
と、非協力的。
毎回そんな態度なので、役員のみんなはうんざりしていました。
役員のみんなで、小さな反撃作戦!!
このままではいけないと思った役員のみんなは、協力してある企画を出しました。
それは、PTA広報誌のPTA会長からひと言をもらう欄を変更する、というもの。
変更した欄には、会長の旦那さんからひと言をもらうことしたのです。
仕事を適当にこなすPTA会長は、このことを知りません。
本来なら、PTA会長の写真とひと言が載る場所。
変更されたことを知ったら、どう思うかな??
怒るかな??
悔しがるかな??
小さな復讐ではあるけれど、役員はみんなで楽しみながら企画を進めました。
広報誌をみて、真っ赤になるPTA会長。スカッと反撃大成功!!
ついに発行された、PTA広報誌。
PTA役員のみんなで読むために、集まりました。
すると、いつものように遅刻をしてきたPTA会長があらわれました。
「ごめんね~!! 広報誌どれ~?」
発行されたPTA広報誌を見つけると、PTA会長はすぐに読み始めました。
読み進めていくうちに、PTA会長の手がプルプルと震え出しました。
「な、ななな、なによ、これ……!!!」
PTA会長の挨拶欄が消えたことが、そんなに悔しいのか(笑)
そう思った役員が、PTA広報誌に目を通すと、さらに目を疑う言葉が書いてあったのです。
PTA会長の旦那さんからのひと言。
「今年は、PTA役員のみなさんが頑張ってくれました。なにもできないPTA会長を支えてくださり、ありがとうございました」
読み終わった役員みんなで、目を合わせました。
広報を担当した役員は、「びっくりした?」 といわんばかりに、ニコニコと笑っています。
そっとPTA会長に視線をうつすと、真っ赤な顔で黙って震えていました。
予想外の、旦那さんからの援護射撃。
スカッとしました……!!
まとめ
PTA会長の旦那さんも、奥さんが仕事を適当にしていたことに、気がついていたのですね。
役員のみなさんの努力が認められて、本当によかったです。
ftnコラムニスト:haru