誰にだって親に話せない秘密を一つや二つ、持っているものではないでしょうか。
今回は筆者の友人A男さんの体験談をご紹介します。
彼が親に秘密にしていた事とはー……??
ftnews.jp

自分の本当の姿、親には絶対見せられない!

A男さんは物心つく頃から「男の子が好き」と自覚していました。
学校ではオカマキャラでお笑い担当。幸い虐められるようなこともなく、楽しい学生生活を送っていました。

しかし厳格な両親には、絶対に言えるわけがなく……。
両親には死ぬまで隠し通そうと、決意していたのでした。

充実した毎日で、突然の悲劇が……

卒業後は一人暮らしを始め、ゲイバーで働き充実した毎日でした。

そんなある日、突然父親から電話が。
母が病に倒れ、入院するという話でした……。

母「死ぬ前にあんたの結婚式出たかったな(笑)いい人はいないの?」

病室で笑顔を見せる母でしたが、明らかに弱り切っている状態。
ゲイだと言うと、母にショックを与えるかもしれない……。
そう思ってしまい、何も話せなかったのです……。

思い切って父親に告白! すると……

それから数週間で母が亡くなり、しばらく実家へ戻ることに。
少し落ち着いた頃、思い切って父に自分の事を話してみたのです。

「俺、ゲイだから……。結婚できない、孫も見せられない。」

泣きながら話すA男さんでしたが、父の返答は意外なものでした。

厳格な父は、自分への愛に溢れていた……

「あんま分からんけど、別にいいんじゃないの?」

と、かなりあっけらかん。それどころか……

「俺は昔、仲いい男友達に告白されたことあったな……。一瞬揺らいだわ(笑)」

そんなことを、笑いながら話してくれたのです。
父はA男さんの事を否定することなく、「そのままのA男でいい。自分に正直に生きろ」と話してくれたのでした。

亡くなった母にも伝えたらよかったのか、今でも思うことはあるけれど……。
父の言う通り「自分らしく生きていこう」と、思えた出来事でした。

まとめ

厳格なご両親はA男さんを想って、愛を込めて厳しくしていた部分もあったのかもしれません。
親はいつだって、子どもに幸せでいて欲しいものなのですから。

ftnコラムニスト:Yukky111