気味が悪い姑
主婦のAさんには、ある悩みがありました。その悩みとは、姑がなんだか気味が悪いということです。
姑はAさんの顔を見ながら「かわいいわねぇ……へぇ……」と、つぶやいてきたり、突然髪の毛を撫でてきて「ずいぶん手入れしてあるわねぇ」と言ってきたりします。
また、「自分のほうが可愛いって思ってるんでしょ!」と、突然怒鳴られたこともありました。
姑がいったい何を考えているのかわからず、Aさんは怖い思いをしていたのです。
姑の家に行くと……
そんなある日、Aさんは旦那とともに姑の家へ行きました。みんなで話をしていると、丁度来客が……。近所の方が、みかんをお裾分けしてくれたのです。
「あら、お嫁さん? かわいいわねぇー」
近所の方からそんなことを言われ、照れながら「そんなことないですよー」と答えるAさん。そして近所の方は帰っていったのですが、そこで事件が……。
「調子に乗るな!」そんな怒鳴り声を姑があげたのです。
姑のまさかの行動
突然のことに、ビクッと肩が跳ね上がるAさん。
すると姑は「あんたなんか……あんたなんか……」とブツブツつぶやきながら、洗面所に向かいます。そして持ってきたのは、髪の毛を刈り上げるためのバリカン。
「ブイーン!」と大きな音があがり、徐々に近付いてくる姑。
「私のこと見下して……そんな髪の毛いらないでしょ!」
姑はそう叫び声をあげます。そしてAさんに飛びかかってきました。
恐怖の姑
「やめてー!」Aさんはそう悲鳴をあげながら、姑から逃げます。
すると、近くにいた旦那がなんとか姑を取り押さえてくれました。もしも旦那がいなければ、Aさんは髪の毛を刈り上げられていたはずです。
旦那に押さえつけられながら、なおもギャーギャーと叫ぶ姑。異常な行動にAさんは絶句……。そしてその日は姑から逃げるように家に帰りました。
その後、旦那から話を聞くと、姑はAさんの美貌に嫉妬していたとのこと。自分が見下されているように感じてしまい、髪の毛を刈り上げようとしたらしいのです。
それを聞き、ゾッとしたAさん。それ以降は姑の家に近寄らなくなり、完全に縁を切ったような状態になったのだそうです。
嫉妬したからといって、髪の毛をバリカンで刈り上げようとするなんて、恐ろしい話ですよね。次に会った時何をされるかわからないため、距離を置いたのは正解でしょう。
ltnコラムニスト:ふくろうクジラ