大嫌いな姑
主婦のAさんには、大嫌いな人がいました。その相手とは、姑です。
姑は結婚した当初からAさんのことを嫌っていて、会う度に嫌がらせをしてきたり、嫌味なことを言ってきたりします。
そのためAさんにとって姑は、今すぐにでもいなくなって欲しい存在でした。
義父からのまさかの連絡
そんなある日、突然の出来事が起こります。Aさんのもとに、義父からメールでまさかの連絡があったのです。
「嫁が亡くなった。今病院にいるから、すぐに来て欲しい」
それは、義父から姑が亡くなったことを知らせるメールでした。
このメールに、不謹慎ながら思わず笑みを浮かべてしまうAさん。「これで大きなストレスから解放される……」そんな思いでした。
病院の到着
すぐに病院に向かったAさん。病院に到着し、義父からメールで知らされた病室に到着します。
「笑顔を浮かべていたらまずい」病室の扉の前で、自然に浮かぶ笑みを抑え、Aさんは神妙な表情を作ります。そして扉を開けると、そこにはまさかの光景が……。
「遅かったじゃない」
そう言葉をかけてきたのは、姑だったのです。
まさかの真実
死んだはずの姑が目の前にいる……。まさかの光景に驚きを隠せないAさん。
「もしかして生き返った? 」などとあり得ないことさえ思ってしまいました。
「ど、どういうことですか? 」と聞くと、姑がまさかの真実を話し始めました。
姑は元々、検査入院をする予定があり、それを利用してAさんにドッキリを仕掛けようと思いついたとのこと。義父の携帯を使い、「嫁が死んだ」と嘘のメールを送れば、びっくりさせられるだろうと考えたのだそうです。
全てを話し終えた姑。そして最後に、ある一言を付け足します。
「私が死んだって聞いて、嬉しかった? 」
ドキッと心臓が跳ね上がるAさん。「そ、そんなことないですよ」と言って笑ったのですが、うまく笑うことはできませんでした。
姑がAさんをぬか喜びさせようと、わざとこんなことをしたのは明白でした。その罠に完全にハマってしまったAさんは、「やっぱり姑のことが大嫌いだ」と再認識したそうです。
姑がそんなドッキリを仕掛けてくるなんて、予想できないですよね。今後も様々な罠を仕掛けてくる可能性があるため、注意しておきたいところです。
ltnコラムニスト:ふくろうクジラ