今回は、私の友人Nさんから聞いた、食べ物の味付けにうるさい旦那とのトラブルエピソードを紹介します。
味付けに文句をいう旦那さん → 「なんか違う」
Nさんは、大学を卒業してすぐに結婚をしました。
就職経験がなく、すぐに家庭に入ったNさん。
いままで実家暮らしで、家事をしたことがなかったため、毎日苦労していました。
家事ができないNさんのことを、優しく支えてくれていた旦那さん。
「わからないこと」 を貶すのではなく、一生懸命に教えてくれました。
しかし、料理の味付けだけは、口を出してくる旦那さん。
特に、お味噌汁の味付けには口うるさくいってきます。
ひとくち飲んでは、
「なにか違う」
「母親の味じゃない」
といってくるのです。
実家暮らしのNさんは、料理だってまともにしたことがありません。
ましてや、義母の味なんて、知りません。
旦那さんがお味噌汁を口にするたびに、小言をいわれるのが、プチストレスです……。
旦那が求める 「母親の味」 って、なに……!!?
Nさんは、少しでも義母の味に近づけようと、いろんなお味噌汁を試して、工夫をしていました。
具材を変えてみたり、ダシの種類を変えてみたり……。
それでも、旦那さんが納得する味にはなりませんでした。
「やっぱりなにか違うんだよね」
そういわれ続けた、Nさん。
またお味噌汁を作っても、文句をいわれるかもしれない……。
しだいに、お味噌汁を作るのが怖くなってきました。
「母親の味」 と比較ばかりする旦那さん。そろそろ黙れ……っ!!!
この日も、Nさんが作ったお味噌汁の味付けに、文句をいってきました。
「これはこれでおいしいんだけど、でもね……」
「母親の味じゃないと、お味噌汁って感じがしないよね」
「これだけ頑張っても、母親の味に近づけないのって、逆にスゴイよね(笑)」
いいたい放題の旦那さん。
さすがにもう、我慢の限界……!!
母親の味、母親の味って……
いい加減にしろ……!!!
私は、私なんだよ……!!!
旦那 「これだ!!」 って、冷めた料理が 「母親の味」 かよ(笑)
イライラしたNさん。
翌朝になったのですが、お味噌汁を作る気持ちになりませんでした。
冷蔵庫には、Nさんが食べなかった、前日のお味噌汁の残りがあります。
新しく作っても、どうせ文句いわれるんだし……。
そう思ったNさんは、前日と同じものをあたためずに、そのまま食卓に出しておきました。
旦那さんが起きてきたころには、常温になっていたお味噌汁。
でも、あたためません。
すると旦那さんは、お味噌汁を口にしてから、目を見開きました。
「これ! これだよ! 母親の味だよ!!!」
といいながら大興奮。
エッ?
これが、母親の味……!!?
びっくりしたNさん。
張り詰めていたNさんは、しだいに笑いがこみあげてきました。
Nさんは
「あはははは!! う、うける!! 冷めた料理が、母親の味なのかよ(笑)」
と大爆笑。
旦那さんは、その日のお味噌汁をすべて飲み干しました。
どんな味付けにしても、冷ましておけば文句をいわれないとわかったNさん。
その後、文句をいわれることはなくなったといいます。
まとめ
母親の味は落ち着くものですが、他の相手にも作らせるのは、プレッシャーになります。
奥さんの味付けが、「家庭の味」 となりますように……。
ftnコラムニスト:haru