今回は、私の友人Tさんから聞いた、妊娠に関する嫁姑トラブルエピソードを紹介します。
妊活はせずに、自然に任せることにしたTさん
Tさんが結婚をしたのは、いまから10年前。
仕事の関係会社に勤めていた旦那さんと知り合い、2年の交際期間を経て結婚しました。
結婚をしたばかりのとき、Tさんにはまだ妊娠願望がありませんでした。
「旦那と2人の時間が欲しい」
そう思ったTさんは妊活をせず、自然に身を任せることにしたのです。
親戚の集まりがある義実家へ。さっそくお手伝いをすることに……
Tさんと旦那さんが結婚をしてから、半年が経ったときのこと。
年始に親族の集まりがあり、義実家へいくことになりました。
義両親に会うのは、結婚式以来です。
久しぶりに会うため、Tさんは緊張気味……。
義実家へいく道中、静かなTさんに向かって旦那さんは
「親戚の集まりとはいっても、ただ飲み食いしたいだけだから。リラックスして大丈夫だよ」
と優しく声をかけてくれました。
義実家に着くと、さっそく義両親が出迎えてくれました。
久しぶりに会う義両親は、とても優しい笑顔です。
「疲れたでしょう」
と声をかけてくれた姑に、Tさんは
「大丈夫ですよ。私も、なにかお手伝いします」
といいました。
疲れていても、ここは親戚一同が集まっている義実家。
気を遣わなければなりません。
Tさんの言葉に、姑はにっこりと笑顔になりました。
「ありがとう! じゃあ、さっそくお願いするわね!」
こうして、親戚一同の新年会が始まりました。
姑 「嫁が妊娠してて♡」 って、ちょっと待った!! 私、妊娠してませんけど!!?
台所で、料理や食器洗いをしていたTさん。
姑は親戚との話が盛り上がって、なかなか戻ってきません。
「あっちにいくと話さなきゃいけないし、気疲れしたくないからちょうどいいわ」
と思ったTさんは、料理に専念しました。
すると、姑の姉が台所にやってきました。
料理をするTさんをみると、姑の姉は
「ちょっと、なにしてるの!? 妊娠してるなら、あまり立ち仕事はしないほうがいいわよ!!」
といってきたのです。
エッ??
妊娠って、誰が……??
Tさんは後ろを振り返りましたが、誰もいません。
台所にいるのは、Tさんのみ。
どういうことなのか、姑の姉に聞いたTさん。
すると姑の姉は
「妹(姑)が、みんなに話しているわよ。嫁が妊娠した、って」
といってきました。
嫁って……私のこと!!?
妊娠なんて、してないんだけど、どういうこと!!?
会場の様子をみると、姑は笑顔で親戚と会話をしています。
耳をすませると
「嫁が妊娠したのよ〜♡」
といっているのが聞こえました。
見栄を張って、平気で嘘をつく姑。
Tさんは、妊娠を求められているプレッシャーを感じました。
疲弊する姑に、救いのひと言を与えたTさん。 「いま、妊娠5ヶ月目です」
親戚の集まり以来、義実家にあまり帰らないようにしていたTさん。
気がついたら、1年が経っていました。
あのとき感じたプレッシャーも薄らいできたころ。
久しぶりに、姑から旦那さんあてに電話がきました。
「嫁が妊娠した」 とホラを吹いていた姑。
1年経っても、なかなか誕生しない孫に、親戚たちは不思議に思ったようです。
しだいに、親戚たちに問い詰められるようになりました。
身から出たサビ。
嫁の妊娠話をごまかし続けた姑は、疲弊していました。
耐えきれなくなり、旦那さんに電話をしたのです。
いやいやいや。
あんな嘘をつくからでしょ……!!
ざまぁみろ!!!
と思ったTさんでしたが、姑に報告することがあったので、旦那さんに電話を変わってもらいました。
そして、Tさんは
「いま、私は本当に妊娠をしていて、5ヶ月目ですよ」
と伝えました。
電話口の姑は、安堵のため息をつきながら
「よかった……本当に、よかったわ……」
といいました。
「嘘をつかれたことは嫌だったけど、なんか憎めなかったんだよね」
と語ったTさん。
現在、Tさんのお子さんは3人。
孫に囲まれた姑は、会うたびにデレデレの顔になっています。
まとめ
姑は、孫の誕生をずっと待ち望んでいたのかもしれません。
そうだとしても、嘘をつくのはいけませんよね。
これからは嘘をやめて、目の前の孫たちを可愛がって欲しいものです。
ftnコラムニスト:haru