家の外で待ち構える心配性の義母
K子さんは結婚してから夫の両親と同居をしています。家事の分担や子どもと留守番してもらうなど、同居にはメリットがありました。しかし、K子さんはそれ以上に大きなデメリットを感じています。義母は親切ですがお節介な性格で、しかもとっても心配性。嫁イビリなど悪意を感じる言動は皆無ですが、とにかく過干渉なのです。
K子さんが1番うんざりしたのは、買い物などの用事で外出すると、帰宅時に義母が家の外で待ち構えていること。帰りが遅いことを責めるのではなく「無事帰宅できるか」を純粋に心配し、早く確認したくて家の外で待ってしまうのです。K子さんの姿が見えると、ほっとした表情を浮かべて「おかえり」と言う義母。ほっこりエピソードに感じるかもしれませんが、毎回これをやられるK子さんはストレスを感じていました。なぜならば、まるで監視されている気分になるからです。
家にいても居場所を確認されるようになり…
義母の心配性は年々悪化していきました。K子さん宅は2階建ての5LDK。家族が多いので部屋数も多めですが、とくに広いわけでもない一般的な住宅に住んでいます。それなのに、義母は家の中にK子さんの姿が見えないと、どこの部屋にいるのか確認するようになったのです。
ベランダで洗濯物を干しているとき、寝室でのんびりしているときなど、いつ義母がやってくるかわからずK子さんは気が抜けません。義母はK子さんの位置をただ確認したいだけですが、それでも何となく緊張してしまいます。K子さんは家にいてもくつろげなくなりました。
ストーカーのような義母にうんざり!
K子さんは「義母のストーカー話をすると、周りの人はそれくらいいいじゃないって言うのよ。でも、やられてる私はたまったもんじゃないわ!」と私に愚痴を言いました。私は束縛が大嫌いなので、K子さんの気持ちがよくわかります。悪意がないからこそ強く言えず、本当に辛いですよね…。
「とにかく義母と離れたい…」と思ったK子さんは、パートを始めることにしました。体力的には大変ですが収入は増えますし、なにより働いている時間は義母の監視から免れるので精神的に楽。帰宅時に外で待ち構える義母を見るとげんなりするものの、家にいるよりずっとマシだと感じているようです。
ftnコラムニスト:ききた