しかし、いくら泣いて意思表示をしても、ママにも伝わらないこともあります。
今回は、私の友人Tさんから聞いた、新幹線でトラブル!? 見知らぬ女性のひと言に救われた話を紹介します。
遠方にある実家で、里帰り出産をしたTさん
Tさんが住む自宅から実家までは、新幹線を使わなければならない距離。
遠すぎるため、里帰り出産をするかどうか、悩んでいました。
しかし、Tさんは
「赤ちゃんが産まれたら、しばらくは帰れなくなるだろうし、せめて里帰り出産をして赤ちゃんに会わせてあげよう! 」
と決意をしました。
臨月を迎える前に里帰りをしたTさん。
赤ちゃん用品を揃える役割は、旦那さんに任せることにしました。
産後1ヶ月で自宅に戻ることに
無事に赤ちゃんを出産したTさん。
赤ちゃんと1ヶ月生活をしてわかったのが、Tさんのお子さんは、あまり泣かない子だということ。
でも、成長していくにつれて、今後は泣くことが増えるかもしれない……。
もし移動中に泣かれたら大変……!!
そう思ったTさんは、生後1ヶ月の赤ちゃんを連れて、自宅に帰ることにしました。
両親からは
「もっとゆっくりしていけばいいのに! 」
と引き留められました。
Tさんも、ゆっくりしたい気持ちを我慢しながら、自宅に帰る準備をしました。
新幹線に乗って、いざ自宅へ! 突然、泣き出した赤ちゃん……
新幹線に乗った、Tさんと赤ちゃん。
ミルクを飲ませて、ゲップもして、オムツも替えて、長距離移動に備えて準備万端!
と思ったら……
「ふえぇーーん!! 」
突然、赤ちゃんが大きな声で泣き出したのです。
もしかしてオムツとか?
でも、さっき替えたばっかりだし……
ミルクも飲んだし、ゲップもしたよね……?
Tさんは、赤ちゃんを膝の上で抱っこしながら
「よしよし、大丈夫、大丈夫」
と声をかけてあやしました。
しかし、全然泣き止みません。
むしろ、どんどん声が大きくなっていきます。
「母親なら黙らせろよ! 」 怒鳴ってきた男性に、見知らぬ女性がスカッと一喝!!
焦ったTさん。
抱っこしても、赤ちゃんが落ち着くといわれているビニール袋の音を聞かせても、何をしても泣き止みません。
すると、隣の席に座る男性が、舌打ちをしてきました。
「ったく、うるせぇな。母親なら、早く黙らせろよな!! 」
突然、男性に怒鳴られたTさん。
腕にいる赤ちゃんは、泣き止みません。
どうしたらいいのかわからなかったTさんは、ただひたすら謝りました。
すると、見知らぬ女性が近づいてきました。
その女性は、Tさんの隣に座る男性に向かっていいました。
「あらやだ!! 赤ちゃんの可愛さがわからないの!? もったいないわね!! あんた、私と席変わりなさいよ!! 」
そういってくれた女性は、男性と席を交換。
私の隣に座ってくれたのです。
「泣いてるの? 可愛いわねぇー。おばちゃんが抱っこしてもいいかい? あぁー、本当に可愛いわねぇー」
泣いている赤ちゃんを、ただひたすら 「可愛い」 と褒めてくれた女性。
いつの間にか、赤ちゃんも泣き止んで、女性を見つめていました。
「ありがとうございます……!! 」
Tさんがお礼をいうと、女性は
「私のほうこそ、赤ちゃんの隣に座らせてくれてありがとう」
といってきたのです。
「私もいつか、あんな女性になりたい! 」
とTさんは語りました。
まとめ
見知らぬ女性の優しさが、身にしみるエピソードですね。
赤ちゃんが産まれたからといって、「母親はなんでもできる! 」 というわけではありません。
いつかは心にゆとりを持って、泣いている赤ちゃんをみて 「可愛い! 」 といえるようになりたいですね。
ftnコラムニスト:haru