「私、幸せになります♡」婚活の末ハイスペ彼氏と結婚
28歳のAさんは婚活を通じて、優しくてお金持ちの年上彼氏Dさんと出会いました。ハイスペックのDさんはレディファーストで、Aさんにお金を出させることは一切なく、Aさんは「こんなにも素晴らしい人と付き合えた私ってラッキー!」と思っていたのです。
Dさんとの交際は順調で、付き合いを開始してから3ヶ月後にはプロポーズを受けました。
「この人を逃してはいけない」
そう考えたAさんは、Dさんからのプロポーズを喜んで受けました。「これで幸せになれる♡」そのAさんの思いが打ち砕かれてしまうまであと少し……。
結婚した途端、ハイスペ彼氏がモラハラ夫に
幸せな生活を夢見て結婚の準備を進めていたAさん。結婚式が終了するまでは、まさに幸せの絶頂! 結婚準備では揉めると聞いていたけれど、Dさんも結婚準備に協力的でケンカもなく「絶対に私たちは幸せになる」と思っていたのです。
その予感が疑いに変わったのは、結婚式が終了し一緒に暮らし始めてからでした。交際中はあんなにも優しかったDさんが、突然優しくなくなってしまったのです。
最初は「疲れているのかな?」と思っていたのですが、家では何もせず「俺の方が稼いでるんだから、家のことは全部お前がやれ!」という始末。この豹変ぶりにAさんは驚いてしまいました。
Dさんの思い「結婚したらこっちのもん」
Aさんは驚きつつも、しばらくは仕事と家事の両立をこなしていました。しかし、Dさんからの更なる告白に目を覚まします。
「結婚するまでは我慢して優しくしてやってた、でも結婚したらこっちのもんだ!」
Aさんが結婚したいと思ったのは、優しかったDさんです。ハイスペに目がくらんでいないと言えば嘘になりますが、優しくなければプロポーズをOKしなかったことだけは断言できます。
「私が結婚したかったDさんは偽りの姿だったんだ……」
そのことに気がついたAさんは、もうこの結婚生活を続けていく意味が見出せません。バリバリと働く友達に会ったことも手伝って、自分1人でもやっていく決意ができました。
モラハラ夫と3ヶ月のスピード離婚
Aさんはモラハラ夫Dさんに「離婚しましょう」と告げました。
すると、何よりも世間体を気にするDさんは離婚を嫌がります。モラハラの本性を隠してまで結婚したかったのは、既婚者という世間受けするステータスを手に入れたかったからなのです。
しかし、Aさんはもう愛してもいないDさんの世間体のためだけにこの結婚を続けるわけにはいきません。
「離婚をしてくれないなら、あなたの上司にモラハラしてること言うわよ!」
結婚生活は短いですが、AさんはDさんの嫌がるポイントはわかっています。この言葉でDさんはしぶしぶ離婚を了承。結婚生活が短かったため、財産分与も慰謝料もなし。Aさんが家を出ていき離婚が完了しました。
Aさんは交際中の様子からモラハラの片鱗を見抜くのは無理だったと話しています。反省点があるとすれば「もう少し時間をかけて見抜くべきだった」ということです。スピード結婚が必ずしもスピード離婚につながるわけではありませんが、結婚は慎重に選びたいものですね。
ftnコラムニスト:安藤こげ茶