嫌いなママ友
Aさんは幼稚園に娘を通わせる主婦です。そんなAさんにはたくさんのママ友がいるのですが、その中の1人、Bさんのことが嫌いでした。
Bさんはとにかく悪口が大好きで、口を開けば誰かの悪口を言います。
同じママ友の悪口を言うこともあれば、芸能人のスキャンダルを話題に出して、やはり楽しそうに悪口を言うこともしばしば……。
そんな話を毎回聞かされるのが、苦痛だったのです。
みんなに嫌われている
Bさんのことを嫌っているのは、Aさんだけではありません。Bさんは誰にでも楽しそうに悪口を言うため、ほとんどのママ友から嫌われていました。
そのため、BさんがいないところでBさんの悪口を言うことも多く、本人だけがそのことを知らない状況だったのです。
まさかの一言
そんなある日、AさんはBさんに声をかけられます。すると当然のように、悪口が始まりました。
適当に相槌を打ち、早く終わらないかと小さくため息をつくAさん。そのとき、Bさんがまさかの一言を言ってきました。
「ねぇねぇ、ママ友の中で誰が一番嫌い? 」
言いたいけど言えない
まさかの質問に思わず目を見開くAさん。
「お前だよ! 」と反射的に言ってしまいそうでしたが、その直前でなんとか口をつぐみました。
しかしその後も「誰だれ? 」「誰にも言わないからー」「イニシャルだけ教えて」としつこく聞いてくるBさん。
思わず、Bさんのことが嫌いなことを伝え、さらにママ友みんなから嫌われ、陰口を叩かれていることを言ってやりたくなりましたが、なんとか我慢しました。
「そんな人いないわよ」と言いながら、なんとかBさんの質問をかわしたAさん。その後、他のママ友と会ったとき、この出来事を話した結果、Bさんの悪口で盛り上がったのだそうです。
さすがに本人に「あなたのことが嫌い」とは言いにくいですよね。この調子だと、本人がそのことに気づくことは永遠になさそうです。
ftnコラムニスト:ふくろうクジラ